相談・獣医師回答・コメント
KAKORIN(質問主)
猫 12歳 メス 雑種
体重:3.8kg
飼育歴:11年4ヶ月
居住地:神奈川県藤沢市
飼育環境:室内
高齢猫の予防接種についての相談です。
現在、もうすぐ12歳になる高齢猫(メス)を飼っています。
昨年、毎年受けている予防接種(フェロバックス3)を
受けたのですが、受けたその日から1-2日ぐったりして大変心配しました。好きな缶詰もその間あまり食べず、今までは朝に注射をしても、夕方には、元気でご飯を食べていました。今回は、少し時間がかかりましたが、結果的には食べられるようになり、のちにうけた血液検査も
良好でした。
この子で3匹目です。(①2012年6月 白猫 メス 享年7歳 ②2018年3月茶トラ メス 享年12歳)皆、毎年接種していました。獣医先生には昔からどの子の時も「少しぐったりしたり、熱が出ることもあります。何かあれば連絡ください」と説明を受けていました。半日ぐらい見守り、午後や夕方には、どの子もごはんを食べ始めていました。
先日、猫ボラさんとお話しすることがあり、予防接種は猫の体にも負担がかかるので、毎年は、していないとのお話を聞き、ショコラも十分高齢猫だから、今後毎年している予防接種は、どのようにしたらいいかと
思っています。完全室内で今まで、かぜもひいていません。今は
少し鼻水が若干でますが、先生に聞いたら、「ワクチンで押さえられてていますよ」とのことでした。
ぜひ、アドバイスをお願いします。
2019-02-15 11:46:07
専門の獣医師からの回答
予防接種(フェロバックス3)は安全性、有効性も確認されている猫の3種類(猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症)のウィルス疾患を予防します。これらのウィルス感染症は室内でも感染してしまう恐ろしい病気です。重症になると死亡する例もあります。とくに、幼弱や高齢では死亡率も高くなります。これは、人間のウィルス感染症の場合も良く聞きますね。
ワクチン接種後の「副反応」が心配ということですが、ワクチンは無毒化したウィルスを一時的に生体内に植え付け、軽い感染状態にして免疫力をつけるためですので、猫によっては体調が悪くなったり、稀ですが、場合によってはアナフィラキシーショックを起こすこともあり得ます。
日本獣医師会の調査によると、2008年4月から2012年7月までに行われた10,620接種のうち、全体の1.25%にあたる133接種で何らかの副反応があったということです。
症状別には・元気がない、食欲が無い ……117例
・発熱 ……66例
・アナフィラキシー ……1例
アナフィラキシーは注射後間もなく発症しますので直ぐに動物病院に連れて行く必要がありますが、その他は、ほとんどが安静にすることで治癒します。
10年間以上同じ予防接種を受けて、その時は反応もなかったが、今回、元気、食欲が低下したと言うことです。検査でも異常がなかったことから、今回の接種時の時に体調が優れなかったかもしれませんので、今年の接種の時には健康であることを確認してから予防接種を受けるようにしてください。屋内で飼育していても、動物病院で感染することもあります。老齢化して慢性疾患に罹って動物病院のお世話になる機会も増えるかも知れません。通院や入院、ホテル、トリミング中に感染してしまったら大変です。そのためにも、動物病院の先生に相談しながら接種するようにしましょう。
2019-02-20 11:09:25
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