イヌ・ネコの健康医療相談

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しんや(質問主)


犬アイコン 犬 13歳 オス その他

体重:5.2kg

飼育歴:12年8ヶ月

居住地:北海道旭川市

飼育環境:室内

12歳、ミニチュアピンシャー×マルチーズのMIX犬です。先日、腎不全予備軍と診断されましたが、会陰ヘルニアの手術をしようか迷っています。
2017年末に早期の会陰ヘルニアと診断され手術のために血液検査をしたところ、蛋白漏出性腸症の疑いがわかり、ヘルニアより腸症の生検手術を優先した方がいいと言われ、生検手術と去勢を同時に実施しました。術後から最低用量でステロイドを服用し安定しています。その時の担当医には腸に負担がかかるのでヘルニアなどの手術はもうしない方がいいと説明を受けていました。
2018年夏より担当医が変わり、ヘルニアの状態を聞いたところ、酷くなる前に手術した方がいいと言われ手術ができるのかと驚きましたが腫れも小さかったことと、恥ずかしながら9月10月と2ヶ月続けて誤嚥のために手術をしたのでそのままにしていました。
定期的にしている腸症のための血液検査で、2019年1月にBUN28、Cre1.1と初めて異常値が出て尿検査と再度血液検査をすることになりました。ひと月後に再度検査したところ、BUN33、Cre1.2と上昇しSDMAは14で腎不全予備軍と診断されました。フードは腸症のために「ロイヤルカナンの消化器サポート(体脂肪)」を長く食べていました。2回目の検査後からは老犬食にするよう言われそうしています。
その時に腎不全になる可能性があるのでヘルニアの手術はできないといわれました。1年経ち、腫れが大きくなってきたこともあり手術を考えていたタイミングだっただけにショックでした。
まだ予備軍だから耐えられるのでは?もしかしたら何の影響も出ないかも……と考えてしまうと同時にヘルニアが酷くなって排便介助のことを思うと悲しくもなり、なぜもっと早くにしてあげなかったのかと後悔しています。老犬のため先が長くないと思いつつも本当に元気に飛び走り回っている姿を見るとまだまだ生きるのではないか、手術をして腎不全になったとしてもヘルニアを抱えたままよりはいいのではないかとも思います。
ヘルニアはスムーズに自力排便できていますし便の太さも十分あります。腎臓も幸い症状はありません。
また来月血液検査と尿検査を行いますが、本当に手術をしない方がよいのでしょうか。
写真は右側にあるヘルニアを写したものです。
どうぞご回答よろしくお願いします。

日時2019-02-12 00:59:39

一般の飼い主さんからのコメント

おのでら


東京都中央区小野寺動物病院院長の小野寺史也と申します。
私は飼われている動物を診察したわけではありません。
あくまで一獣医師としての所見を述べさせていただきます。ご了承ください。

12歳、ミニチュアピンシャー×マルチーズのMIX犬です。先日、腎不全予備軍と診断されましたが、会陰ヘルニアの手術をしようか迷っています。
2017年末に早期の会陰ヘルニアと診断され手術のために血液検査をしたところ、蛋白漏出性腸症の疑いがわかり、ヘルニアより腸症の生検手術を優先した方がいいと言われ、生検手術と去勢を同時に実施しました。術後から最低用量でステロイドを服用し安定しています。その時の担当医には腸に負担がかかるのでヘルニアなどの手術はもうしない方がいいと説明を受けていました。
2018年夏より担当医が変わり、ヘルニアの状態を聞いたところ、酷くなる前に手術した方がいいと言われ手術ができるのかと驚きましたが腫れも小さかったことと、恥ずかしながら9月10月と2ヶ月続けて誤嚥のために手術をしたのでそのままにしていました。

⇒誤嚥のための処置の内容はわかりませんが全身麻酔をかけて内視鏡を行ったり開腹手術を行い、現在腎不全症状を呈していないのであれば全身麻酔に対して不安は少ないのではないでしょうか?

定期的にしている腸症のための血液検査で、2019年1月にBUN28、Cre1.1と初めて異常値が出て尿検査と再度血液検査をすることになりました。ひと月後に再度検査したところ、BUN33、Cre1.2と上昇しSDMAは14で腎不全予備軍と診断されました。フードは腸症のために「ロイヤルカナンの消化器サポート(体脂肪)」を長く食べていました。2回目の検査後からは老犬食にするよう言われそうしています。
その時に腎不全になる可能性があるのでヘルニアの手術はできないといわれました。1年経ち、腫れが大きくなってきたこともあり手術を考えていたタイミングだっただけにショックでした。
まだ予備軍だから耐えられるのでは?もしかしたら何の影響も出ないかも……と考えてしまうと同時にヘルニアが酷くなって排便介助のことを思うと悲しくもなり、なぜもっと早くにしてあげなかったのかと後悔しています。老犬のため先が長くないと思いつつも本当に元気に飛び走り回っている姿を見るとまだまだ生きるのではないか、手術をして腎不全になったとしてもヘルニアを抱えたままよりはいいのではないかとも思います。
ヘルニアはスムーズに自力排便できていますし便の太さも十分あります。腎臓も幸い症状はありません。
また来月血液検査と尿検査を行いますが、本当に手術をしない方がよいのでしょうか。
写真は右側にあるヘルニアを写したものです。所見を述べさせていただきます。ご了承ください。

⇒現時点で排便障害が生じていないのであれば、腹圧を無用にかけないように緩下剤を用いるか、僕であれば便の総量を減らすためにフードを用いない食餌(腎不全予防のため脂肪分多め)を提案します。写真は残念ながら診ることは出来ませんが、しんやさん、現時点で悲観的になる要素はあまりないのではないでしょうか?食事内容を腎不全・蛋白露出性腸症両面から見直し、まだ不都合の生じていない疾患に悩まず、かかりつけの獣医師とよく話し合うことをおすすめします。

日時2019-02-14 20:35:56

しんや(質問主)


ご回答いただきましてありがとうございます。
回答を拝見して率直な感想を言うとほっとしました。担当医と手術を前提に相談しようと思います。

そして今更ながら申し訳ないのですが、質問内容に間違いがありましたので訂正と、追記させていただきます。
訂正
×消化器サポート(体脂肪)
〇消化器サポート(低脂肪)
追記
誤飲の手術について
9月…開腹手術
10月…内視鏡手術

日時2019-02-15 02:18:29

一般の飼い主さんからのコメント

おのでら


小野寺です。

良い結果になることを願っています。

日時2019-02-16 22:38:53

しんや(質問主)


先日、無事に手術をすることができました。
手術前検診では、なんとBUNが20と正常値になっていました!一時的にでもフードを変えただけでこんなに変化があるのかと驚きました。小野寺先生が仰っていたように今後はフードにも気をつけたいと思います。ありがとうございました。

日時2019-02-27 00:02:34

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それぞれの分野を専門とする獣医師に割り振って、アドバイスさせていただいています。
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この内容についてはsippoや動物臨床医学研究所が保証するものではありませんので、お含みおきください。

日時2019-02-18 22:54:35

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