ミニチュアダックスフンドの椎間板ヘルニアとぎっくり腰について教えてください
飼い主からの相談に専門の獣医師が回答します
カマンベール(質問主)
犬 38歳 メス ミニチュアダックスフンド
体重:5kg
飼育歴:38年11ヶ月
居住地:東京都中野区
飼育環境:室内
Mダックスですが、椎間板ヘルニアとぎっくり腰の件でお伺い致します
ぎっくりはほっとけば治りますが、ヘルニアは悪化しますよね?
診断はどのようにされてますか?
犬はそもそもぎっくり腰になり得ますか?
よろしくお願い致します。
2018-12-12 16:44:30
専門の獣医師からの回答
人間のぎっくり腰は急性腰痛症とも呼ばれますが、急激な動きにより発症し、明確な麻痺が存在せず、MRIなどで明確な圧迫が存在せず、さらに短期間に治癒するものを指します。
一方、犬ではぎっくり腰に関するコンセンサスの得られている定義が存在しません。要するに、明確な画像的な異常があるものだけが定義づけされており、とくに犬猫では椎間板ヘルニアのグレードI/Vが痛みのみを主症状とする脊髄圧迫で、ぎっくり腰と類似の疾患です。この疾患では、通常手術は適応ではなく、安静により治癒します。これは、よりグレードの高い椎間板ヘルニアでも同様ですが、安静により数ヶ月後には治癒することが確認されています。
よって、ご質問にある「ぎっくり腰は安静で治るが椎間板ヘルニアは放置すると悪化する」というのは、正確な表現でないと考えます。
「全ての椎間板疾患は安静により治癒する可能性があるが、麻痺や痛みがひどく、現在の生活もままならない場合には早急な外科的な対処が必要である」というのが正しい表現と思われます。
ご質問の答えになっているでしょうか?犬はぎっくり腰になり得ませんとは言えませんが、犬に当てはまるぎっくり腰は、明瞭には存在しないと考えます。
2018-12-21 01:10:55
カマンベール(質問主)
ご回答ありがとうございました。
よりグレードの高い椎間板ヘルニアでも同様ですが、安静により数ヶ月後には治癒する
全ての椎間板疾患は安静により治癒する可能性がある
との事ですが、ヘルニアで痛みは最初だけで痛みが消えたが後ろ足の両方が完全麻痺していても数カ月後には歩けるように治癒するのでしょうか?
どうぞよろしくお願い致します。
2018-12-21 07:49:27
確かに安静により治癒する可能性は少しあります。
しかし、重度のヘルニアによる脊髄圧迫は、放置することにより神経機能の完全な消失に繋がる可能性があります。
このため神経科医は、グレード3以上の椎間板ヘルニアの場合には、早急な外科手術を勧めることでコンセンサスが得られています。
2018-12-21 20:55:39
カマンベール(質問主)
ご回答ありがとうございました。
ぎっくり腰は安静で治るが椎間板ヘルニアは放置すると悪化するは合ってるという事ですよね
線維軟骨塞栓症の件ですが、ヘルニアは歩けるように治るまで少なくても1か月以上かかると書いてますが、線維軟骨塞栓症は早くて2週間で新たな血流ができヨタヨタ歩きをするとの事ですがこれは正しいでしょうか?よろしくお願い致します。
2018-12-22 07:56:16
sippo編集部からのお知らせ
sippo編集部です。
ご利用ありがとうございます。
健康医療相談は、相談者様が飼っている犬や猫の健康状態についてのご相談に対し、
獣医師がアドバイスするサービスです。
ご相談の内容がサービスの趣旨から外れてきていますので、
これ以上の回答は控えさせていただきます。
ご理解いただけますようお願いいたします。
2018-12-22 19:29:42
記事への感想や、愛犬のかゆみで悩んでいることをお聞かせください。5月末までにご回答頂いた方の中から、抽選で10名様にAmazonギフト券500円分をプレゼントします。
みなさんの心配事に似ている過去の事例がないか、症状、病気、体の部位、薬、犬種・猫種など気になるキーワードで、相談・回答を検索してみましょう。