相談・獣医師回答・コメント
まるちゃん(質問主)
猫 15歳 メス 雑種
体重:4.3kg
飼育歴:14年9ヶ月
居住地:神奈川県平塚市
飼育環境:室内
1か月前にから、食欲不振や元気がないことが続き、2週間前に動物病院へ受診しました。血糖値が600ほどあり、脱水からくる糖尿病悪化と考え、皮下点滴をしました。血糖値は少し下がりましたがなかなか脱水が改善せずに、詳しい検査をしたら膵炎(慢性膵炎)との診断でした。糖尿病は膵炎からくる合併症と言われました。皮下点滴だけでは、脱水がなかなか改善せず、5日間入院し、静脈点滴にて、だいぶ脱水は改善してきました。入院2日目には、食事再開でしたが、なかなか食べずに、胃管を入れようとチャレンジしましたが、大暴れし、可愛そうだったので、挿入はやめてもらいました。入院しているのもストレスだと思い、退院して、やはり食べないので強制的なに口から流動食を入れてします。(1日だいたい100ml。その量が限界)インスリンを1単位打っています。表情は以前と比べると、良くなってきてはいますが、肝機能の値がかなり高く、食欲低下と便秘(2週間ぐらい出てない)で困っています。先生は、便秘は今のところ問題ないと言っていましたが、全く食べよとしないので、困っています。退院後は、毎日から1日おきに病院で皮下点滴を行なっています。尿はたくさん出ていて、
外に出たりと、歩いたりはしています。
なぜ、こんなにも食べないのか、このまま流動食を強制的に口に入れて良いのか悩んでいます。
今まで大きな病気はしたことはないです。
ただ、太ってはいました。
2018-10-08 23:27:45
専門の獣医師からの回答
糖尿病が悪化して食欲不振が続いているとのことですが,糖尿病の猫では多尿が起こるため,
十分に水分がとれなければすぐに脱水症状となり,病態悪化の悪循環がおこります。
糖尿病が悪化した際にもっとも怖いのは、ケトアシドーシスという病態があります。
尿検査でケトン体が尿中に出現していることで診断できますが,その場合にはインスリンの投与を調節しながら、速やかに血糖値をコントロールすることが重要になります。
さらに肥満に関連して膵炎や糖尿病を発症したと思われますが,肥満猫で食欲不振が続くと肝リピドーシスという,黄疸の原因となる致死性の病態を合併するリスクが極めて高くなります。
その予防のために強制給餌を指示されているのかと思います。
インスリンの少量投与により病態が改善傾向にあるのであれば,そろそろインシスリン投与による血糖値の変化を調べてもらい,必要であれば数日再入院させて、インスリンの適性投与量を決定する必要があるのではと思います。
数ある病気の中で、糖尿病はさまざまな併発症を引きおこす極めて深刻な病気ですので,
主治医の先生とよく相談されながら二人三脚でうまくコントロールしてあげる必要があるかと思います。
2018-10-13 23:56:17
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