イヌ・ネコの健康医療相談

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めい(質問主)


犬アイコン 犬 11歳 メス アメリカン・コッカ-・スパニエル

体重:7kg

飼育歴:11年3ヶ月

居住地:神奈川県横浜市戸塚区

飼育環境:室内

三年位前から顔、口の周りねマラセチアがひどくなり、どこの獣医さんに行ってもなかなか治りません。
現在は、専用シャンプー3日に一度、チラージン服用、ヒビテンで消毒、痒がる時にアポキルの治療です。
食事は、カナガンドッグフード、犬用ビタミン適量。
加齢の為、痩せて来ましたが、食欲もあり、元気です。

以上、宜しくお願い致します。

日時2018-09-29 10:56:46

専門の獣医師からの回答

写真からは、脱毛部分の皮膚の色素沈着と表皮の肥厚を認めますので、「苔癬化」といって皮膚炎が慢性経過を辿ってきたことが窺われます。
3年くらい前から複数の施設を受診しておられるとのことですので、すでに色々なことを試みてこられたと思います。
ここまでになると、先ずは悪化を防ぐことが大切と思います。また、改善するにしても時間を要すると思われます。
日頃の管理として、
1) こまめに患部の周囲の毛を短く刈る。現在も週に3回シャンプーしておられるとのこと。写真では被毛が少し伸びているようですので、患部の周囲を含めて広目に、短く刈り込むことでさらにシャンプーの効果が得られると思います。
2) シャンプー後や食餌の後に口を拭くタオルは、其のつど洗濯して乾かせたご愛犬専用のタオルを使用して下さい。
3) チラージンを服用中とのこと。甲状腺機能低下症は皮膚炎の原因でもあります。少し痩せてきているとのことですが、時々血中の甲状腺ホルモンの濃度を測定してチラージンの投与量が適切かチェックしておられますでしょうか。
4) マラセチアの感染に対して、マラセチアに対する抗菌薬「イトラコナゾール」はすでに試されましたでしょうか。短期間の場合は1日2回の投与を毎日続けますが、少し投与期間が長くなることが予測される場合や、肝機能に配慮したい場合は、週に2日間のみの連用を繰り返す、という負担の軽い使い方があります。
5) ヒビテンによる消毒は有効と思います。消毒の後に何か外用薬(抗菌作用のある)を塗布してみられたことはございますか?
直接診ていませんのであくまで参考ですが、マラセチアだけでなく細菌感染も伴っていて皮膚が油っぽい場合は、一度過酸化ベンゾイルの外用を試みるのも良いのではないかと思います。過酸化ベンゾイルには抗菌作用がありますが、時に外用後に皮膚が赤くなったり、乾燥し過ぎることもありますので、その場合は塗布を中止することになります。
6) 食物アレルギーやアトピー性皮膚炎の可能性については、アポキルも使用しておられるとのことなので、すでに複数の獣医師にご相談されたことと思います。耳介(耳道)や足の裏、わきの下、前胸部、などにも皮膚炎が見られるようであればアレルギー性皮膚炎との関連性も検討する必要があると思われます。
以上、添付の写真と頂きました情報から現状を推察してお答えさせて頂きました。ご参考にして頂ければと思います。
どうぞお大事になさって下さい。

日時2018-10-04 19:13:42

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