イヌ・ネコの健康医療相談

犬が脂漏症か膿皮症と言われましたが、診断自体と抗生物質の処方期間が心配です

飼い主からの相談に専門の獣医師が回答します

アンジン(質問主)


犬アイコン 犬 8歳 メス 柴

体重:12.5kg

飼育歴:7年11ヶ月

居住地:愛知県豊橋市

飼育環境:屋外

シャンプーの濯ぎが足りなかった事での皮膚病になってしまいました。

掛かりつけ医で目視と問診のみの診断で脂漏症皮膚炎か膿皮症ではないかとの診断でした薬を処方されました。検査機器等を使用せず診断したのですが正しい診断なのか不安です。

7月20日から治療開始し最初の2週間はブレドニゾロンというステロイドと抗生物質を処方され7月20日~8月2日までプレドニン2.5㎎と抗生物質1錠を一日2回服用 8月2日~8月9日までプレドニン2.5㎎と抗生物質を一日一回服用し8月9日~8月23日までは抗生物質のトミロン半錠とノルフロキサシン錠200mg1錠を一日2回服用しています。

抗生物質を処方され既に1か月以上経つので耐性菌以外の抗生物質による副作用などが心配です。(重大な副作用等)

通常、このような皮膚炎で抗生物質を一か月以上も処方されることはあるのでしょうか?

又、獣医の処方したノルフロキサシン200㎎やトミロンは、この皮膚病に対して有効な抗生物質なのでしょうか?


日時2018-08-23 19:46:22

専門の獣医師からの回答

シャンプーの濯ぎが足りなかったために皮膚病になってしまい、「脂漏症」、「濃皮症」の疑いがあるとのことで約1ヵ月間抗生物質を投与していらっしゃるとのこと。
脂漏症はアレルギー性皮膚炎や性ホルモンの異常、マラセチアというカビの一種の感染などに伴って見られたり、先天的な皮脂腺の異常によって起きるものなどさまざまです。
 また、濃皮症はブドウ球菌などの細菌が皮膚に感染することによって発症しますが、アレルギー性皮膚炎やニキビダニ症など、背景にある他の病気が引き金となって二次的に発症することが珍しくありません。
犬の場合、皮膚の細菌感染症で1ヶ月以上抗生物質を投与することはむしろ珍しくないのですが、飼い主様がのご心配なお気持ちもよく理解出来ます。
そこで提案なのですが、一度血液検査で肝機能、腎機能をチェックしてみられては如何でしょうか。何も異常がなければ安心ですし、もし数値が高い場合や症状の改善が十分でない場合は投薬内容を変更する必要がないか相談されると良いでしょう。
ご愛犬は柴犬とのことですが、アレルギー性皮膚炎の症状はこれまでみられませんでしたでしょうか。現在の皮膚炎の背景にアレルギー性皮膚炎(アトピー性皮膚炎)が関わっていないか、少し気になるところです。

日時2018-09-05 09:52:02

アンジン(質問主)


アドバイス有難うございます。

正確には抗生物質の使用も既に1か月と3週間使用しているのでもう少しで2か月使用していることになります。

一応症状は回復してきているようですが。

アレルギー性皮膚炎の症状はこれまでみられていないとは思います。(あくまで私個人の意見です、アレルギー検査などしたことが無いので)

このような皮膚病になるようになったのも2~3年程前から自宅でシャンプーするようになり其の後数日たってから痒がりだして皮膚病を発症しいる感じなのでシャンプーさえしなければ皮膚病にはなっていないかもしれないです。

それも高温多湿の時期にシャンプーすると症状が出る感じで、それ以外の時期にシャンプーした時には皮膚炎にはならなかったので。

尚、皮膚の細菌感染症で1ヶ月以上抗生物質を投与することはむしろ珍しくないとの事ですが、抗生物質の主な副作用は嘔吐や下痢等とありますが嘔吐や下痢が見られない場合は重大な副作用は起きていないと考えても良いのでしょうか?

其れとも嘔吐や下痢などしていなくとも重大な副作用になることは有るのでしょうか?

又、一般的に抗生物質を長期使用して重大な副作用には滅多にならないものなのでしょうか?

日時2018-09-05 10:57:30

専門の獣医師からの回答

抗生物質に限らないのですが、お薬は基本的に必要と思われる薬剤を、適切な投与量で必要な期間投与することになります。
抗生物質の内服時には、おっしゃられますように下痢や嘔吐といった消化器症状がみられることがございます。その他の体への影響としては、血液検査で肝臓や腎臓の検査の数値が上がる、白血球や血小板の数が減少したり貧血がみられる、などがございます。これらの副作用は嘔吐や下痢に比べると発生の頻度は低いのですが、進行するまでは検査をしないと把握出来ませんので、長期に連続投与なさっておられる場合は、途中で血液検査を受けられのが良いでしょう。
症状も改善して来ているとのことですので、血液検査とあわせて薬の減量や休薬について主治医にご相談されることをお勧め致します。

日時2018-09-06 12:39:17

アンジン(質問主)


返答ありがとうございます。

因みに長期とはどれくらいの期間の事を言うのでしょうか?

2か月ノルフロキサシン200㎎とトミロン半錠を一日朝と晩一日2回処方は長期となるのでしょうか?

日時2018-09-06 14:03:51

専門の獣医師からの回答

抗菌薬の場合、通常7日間程度を短期間、2~4週間程度を中期間と表現します。
2ヶ月間の連続投与であれば、長期間の投与と表現できると思われます。

日時2018-09-07 00:15:20

アンジン(質問主)


抗生物質の長期使用については解りました。

尚、昨日再診日でしたのでアドバイス通り血液検査してきた結果、ヘマトクリットという数値が低く今年4月に血液検査した時は39.0%で今回が38.1%となっており3年前の2015年の血液検査と比較すると基準値42~52のところ3年前は49.9%だったものが昨日の検査では基準値を下回る38.1%と低くなっていました。(毎年血液検査していますが過去のデーターと比較すると年々低くなっている気がしますので心配です)

これは唯の鉄分不足の貧血なのでしょうか?


其れとも別の何かが原因で貧血になっている事も考えられるでしょうか?

主治医からは他の原因から貧血になっているかもしれないとは考えていないようで鶏のレバーを与えるように指示された位です。

他の原因から貧血になっているとすれば例えば体内部の出血(失血)による貧血や中毒による貧血、寄生虫による貧血,骨髄の病気によるもの赤血球の生産不能による貧血,自己免疫性溶血性貧血(免疫介在性溶血性貧血)や薬剤の副作用等が原因で貧血になっている可能性もあるのでしょうか?

もし栄養不足からくる貧血でない場合、貧血の原因を探る検査はどのようなものを主治医に頼めばしてくれるのでしょうか?

日時2018-09-07 07:55:23

専門の獣医師からの回答

血液検査では特に異常所見が無かったようでご安心されたことと思います。
ヘマトクリット値39.0%とのことですが、食欲・元気などご愛犬の様子に変化が無いようですので、先ずは舌や口腔粘膜の赤みに変化が無いか、食欲、元気、運動時の息遣いなどを日頃から少し注意して観察されると良いでしょう。
ヘマトクリット値の再検査の時期については、主治医にご相談されるのが良いでしょう。貧血の原因を調べるとすると、その結果を見てからになると思われます。
現時点で貧血の検査をされる場合は、赤血球の再生像の有無、血液中の鉄分の測定、血液塗抹標本による赤血球の形態の観察、などがあります。
血液の検査で赤血球の再生像があるにも関わらず急激に貧血が進行する場合は、失血や赤血球の破壊が原因として考えられますので、その場合は精査が必要です。

日時2018-09-07 13:13:55

sippo編集部からのお知らせ

sippo編集部です。
ご利用ありがとうございます。
すでに4度、医師から回答させていただいていますので、
ご理解いただけたかと思います。
健康医療相談は、実際に動物を診察しているわけではなく、
相談内容だけで判断してアドバイスするサービスのため、
個別事例にあまり立ち入った回答はいたしかねます。
さらにご不明な点がありましたら、
かかりつけの獣医師にご相談いただけますでしょうか。
趣旨ご理解いただけますよう、よろしくお願いいたします。

日時2018-09-11 17:31:51

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