イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

猫屋敷(質問主)


猫アイコン 猫 16歳 オス 雑種

体重:4.6kg

飼育歴:13年6ヶ月

居住地:大阪府大阪市西区

飼育環境:室内

以前、下半身麻痺で相談させて頂きました。他の猫ちゃんの今後を考えて教えて下さい。
【経緯】MRI/CT検査を受けた後、下半身麻痺になる。医師の説明は予期出来ない初めての事例、48時間くらいで回復する可能性が高い。この事で命を縮めることは無い。その言葉を信じて暫くレーザー治療をつめて受けた方が良いと言われ続けてました。
原因解明には再度のMRIしかないと言う事、こちらの回答でも受けた方が良いとの事で検査の予約もしました。
ところが徐々に状態が悪くなり検査を受けれる状態でなくなり、最初の検査からわずか24日後、急変し亡くなりました。
検査した病院の説明は全て違い、後半はかかりつけ医の先生に懸命に治療して頂きました。
【相談•質問】⚪︎猫がMRI/CT検査で下半身麻痺になる考えられる原因、割合。
⚪︎後ろ両足に力があった状態からレーザー治療を毎日受けながら、後ろ片足に全く力が入らなくなった考えられる原因。
⚪︎命を縮めることは無いと言われながらこんなに早く亡くなる原因で考えられること。
⭕️検査した病院ではいつも明確な回答など得られず、治療時に不信に感じた事もあり、状態が悪化した後はいつものかかりつけ医の先生に診ていただいてました。
MRI/CTが受けれる病院は少なく、今後、他の猫ちゃん達にもし検査が必要になったとしても、今回のような事があると怖くて受けれません。
何故こんな事になったか、今後検査が必要な時はどう考えたらいいか、何か前に進める回答を頂けたらと思います。
よろしくお願いします。

日時2018-08-07 15:53:32

専門の獣医師からの回答

猫の麻痺は、原因究明に非常に苦労を要します。犬であれば、犬種にもよりますが結構な確率で椎間板疾患を考えれば良いですが、猫の両後肢麻痺では椎間板疾患の可能性はわずか5パーセント程度であり、また3割程度が原因不明のまま3ヶ月程度で死亡しているMRIに関する論文があります。
そのようなわけで、第1、第2の質問の答えは上記の論文が参考になるかと思います。猫の椎間板疾患は可能性があまり高くなく、椎間板疾患であれば死亡してしまうことも多くはありません。上記の論文中では、最多の3割が原因不明のまま、次いで腫瘍、炎症/感染であったと述べられています。
第3の質問の答えは比較的明確であると思われます。猫がビッコを引いている状態はよくあると思われます。この症状が自然に消失しないのであれば、症状発症から早いうちにきちんとMRI検査を受けるべきと考えます。椎間板疾患はCTでも見つけれますが、上記の理由からできるだけMRI検査が推奨されます。しかし診断できない可能性も、猫の場合十分に考えられるということです。診断の可能性を上げるためには、神経科を名乗っている施設でMRI検査を受けること、または撮影データを専門医の先生に読影に出してもらうことと考えます。
以上、参考になれば幸いです。

日時2018-08-17 17:51:04

猫屋敷(質問主)


丁寧な回答を頂き有難うございました。
緊急性もなかったのに検査で寿命を縮めてしまったのではとの後悔や、説明や治療を含めて病院への不信感で何故こんな事になってしまったのかずっと考えていました。
説明を頂き、MRIには麻痺の事例がある事や、まだまだ原因不明が多い事などを知り、恐い事ですがとても勉強になりました。
今後、万が一他の子達に検査が必要になった時、教えて頂いた事を念頭に置いて判断したいと思います。
ただ、出来ればそんな時は来ない事を祈っています。
有難うございました。

日時2018-08-18 00:31:31

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