イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

もこたん(質問主)


犬アイコン 犬 11歳 メス その他

体重:5.1kg

飼育歴:9年11ヶ月

居住地:福岡県北九州市小倉南区

飼育環境:室内

もうすぐ11才になる(多分)避妊済のシーダックスです。
ご相談は日々の食事のことです。
うちに来たのが1歳になった頃と思われます。
1年後にストラバイト、これは血尿が少し出ましたが病院に行きすぐに完治しました。
その後7歳の春、蛋白漏出性腸症(アルブミン0.7)栄養失調、プレドニゾロンに反応せず予後不良と言われました。セカンドオピニオンで蛋白同化剤と抗菌薬?毎日の点滴、治療に3ヶ月かかりましたが元気になりました。
今年の4月中頃より食欲、元気がなくなり5月初め嘔吐下痢。
GWのため5月6日開いている病院へ。
エコー検査の結果心タンポナーデと診断、心膜より120CCの水を抜いてもらいその後水が溜まることなく今に至ってます。
一週間後、突然水のような下痢11回、以前かかった獣医さん(7才の時助けて下さった)で膵炎(リパーゼ5811U/L)ALT3911U/Lと診断、白血球なども高く皮下点滴+薬剤治療を続けて下痢は治まりました。
が、また突然数回の下痢。
その後のエコー検査でリンパ管拡張性ではないかとの診断(内視鏡はしていないので確定ではないが十二指腸に縦線がみられる)
次回、血液検査の予定。
今、獣医さんの指示でヒルズのw/dを1日分を3回に分けてあげています。
リンパ管拡張性の犬のブログなどで高蛋白低カロリー食を続けていって元気に過ごしている様子が書かれています。
ヒルズの療法食を続けて行くことに不安がありご相談させていただきました。
その子その子によって病状も違い好みも分かれることと思いますがこの病気とこの先向き合っていくにあたりどのような事に気をつけどのような食事が望ましいのかを出来るだけ詳しくお伺いしたくご相談いたしました。
先日、犬心 と言うドッグフードのお試しを注文してみましたがまだ届いていません。市販のものでもネット注文でも、また手作り食でもベストな答えでなくても色々と試行錯誤していこうと思っています。
宜しくお願い致します!

日時2018-06-16 15:36:47

専門の獣医師からの回答

2年前に重度の低アルブミン血症を認め,今年の春に一過性の心タンポナーデ,膵酵素上昇を伴う嘔吐下痢,現在も間欠的な消化器症状がある9歳11歳の小型犬に対する食事に関するご質問と理解致しました。
そもそも低アルブミン血症の原因は,肝臓でのアルブミン産生能が低下する場合と,それらの蛋白が産生される以上に身体の外に漏れ出る場合があり,今回は後者が原因かと思います。
蛋白の漏出は,全身やけどの時のように皮膚から漏出する場合もありますが,犬で最も一般的な原因は消化管からの漏出です。
消化管からの病的な蛋白漏出を認める病態を蛋白漏出性腸症といいます。
あたなたの愛犬においては,しばしば重度の下痢が認められ,現在超音波検査で腸リンパ管拡張症の疑いも指摘されているとのことなので,低アルブミン血症の原因は蛋白漏出性腸症が最も疑われる病態かと思いますが,
過去に血尿の病歴もあり,蛋白漏出性腎症の存在がないかもチェックが必要となります。
また,蛋白漏出性腸症であった場合でも,その原因が下痢による一過性の場合や慢性炎症やリンパ管拡張症あるいはリンパ腫など,持続的な場合など原因疾患は様々です。
さらに細かいことをいうと慢性腸炎(IBD)にもいろいろな原因や病態があり,単純な食物アレルギー的なものから人の難治性疾患であるクローン病に近い病態のものまでありますし,
リンパ腫の場合でもB細胞性かT細胞性で治療に使用する薬物や予後が異なります。
リンパ管拡張症は特発性(原因不明)の場合も多いのですが,IBDやリンパ腫に併発することもあります。
現時点でリンパ管拡張症を伴うIBDの疑いが最も強いのであれば,食事療法としては低脂肪食が必要となります。
正確な病態が不明な中での治療方針の決定は容易ではなく,内服薬や食事をいろいろ試して反応をみていく形になってしまいます。
緊急を要する心タンポナーデの病歴もあるとなると,通常であれば二次病院での精密検査をお薦めしたい病態であることは間違いないので,主治医の先生に相談して現病態の鑑別上,
最低限必要な内視鏡検査と併せて精密検査を行って頂くのがよいかと思います。
なお,今回のようなケースにおいて食事内容は投薬と同じくらい,時には投薬以上に治療効果に影響を及ぼしますので
主治医の先生とよく相談した上で食事の変更はされた方がよいことをアドバイスいたします。

日時2018-06-21 17:13:03

もこたん(質問主)


丁寧なご回答有り難うございます。
今のところヒルズのw/dで下痢嘔吐もなく食欲も次第に戻ってきています。ヒルズを薦めて下さった先生はあまり色々と尋ねてもハッキリと答えていただけないので不安になりご質問させていただきました。
この病気は食事内容が大切だと言うことがわかり素人判断でアレコレ試すのは止めようとおもいます。

心タンポナーデを見つけて下さった先生はその後も数回エコー検査で水が溜まってきていないか調べて下さり今のところ心臓に異常はありませんと(心肥大や僧帽弁閉鎖も)仰って下さっているのですが膵炎の治療をして下さった先生は心臓拡張症?があるので(レントゲン検査)薬(ピモベハートとネオフィリン)を飲むようにと処方されました。この薬を飲ませると行動が不穏になる為、中止したのですが。
診断がここまで違うと言うことはあるのでしょうか?
色々お尋ねしてすみません。
セカンドオピニオンも大切だと思いましたが悩みの種となりました。
宜しくお願い致します。
追伸 ワンコの症状は水を抜いてもらってからは咳もしなくなりました。かな

日時2018-06-22 16:40:57

専門の獣医師からの回答

まず,病院や獣医師によって診断が異なることは容易に想像がつくことです。
いろいろな診断名や病態を告げられる患者の多くは,複数の病気が複雑に関わっている可能性が高く,治療によって病態が刻々と変化することもあります。
病気を診断する場合,真の答えは1つでも,症状や限られた検査結果のみでは,疑われる疾患(答え)は経験豊富な獣医師ほどたくさんもっています
少なくともアルブミンが0.7g/dlまで下がった動物を診察したことのある獣医師は,それほど多くはないと思います。
通常この時点で,人であれば大学病院や専門病院で精密検査を受けるように奨められるかと思います。
滅多にない病気に対して臨床症状や血液検査で病態を推測することはできても,確定することはできません。
また,多くの動物病院では犬や猫が中心ですが,種を超えて,さらに全ての科を診察することが多く,残念ながら専門分野のみを突き詰めていく人医学のようなわけにいきません。
それぞれの動物病院や獣医師には得意分野もあれば苦手分野もあり,ホームドクターに二次診療レベルの検査や治療を求めることは,そもそも無理があることをご理解ください。
セカンドオピニオンによる専門的病院では,紹介理由をもとに最も疑われる疾患を中心に必要と思われる精密検査を行い,正確な診断はもとより,
併発症などのより詳しい病態を把握し,その患者様にとって少しでもよい治療をご提案してくれると思います。
いろいろな疾患の多い犬種で,いろいろな疾患が起こりやすい年齢ですので,心配であれば,総合的な精密検査が実施可能な二次診療機関で徹底的に調べてもらえば飼主様のもやもやがすっきりするように思います。

日時2018-06-23 14:47:52

もこたん(質問主)


お忙しい中、再びご返信下さり感謝申し上げます!
日頃より犬猫に限らず小動物の全ての科目を診察されている獣医師の方々に対し尊敬の念を感じております。人を診るのと違い物言わぬ動物達の命と向き合っておられる姿に感謝する日々です。
当然、検査でわかる答えの限界もお話ししてくださりこれ以上は精密検査が必要だとのお返事も頂きました。
アルブミン0.7からの生還、最初の先生が匙を投げたのもその後勉強して納得しました。
日々変化する症状に素人の飼い主として藁をもすがるおもいでご相談いたしました。
そして素人の私にも解るように丁寧かつ詳細なお返事を頂き本当に有り難うございました。
素晴らしいサイトに出会え、編集部の方々にもお礼申し上げます。
有り難うございました!

日時2018-06-23 16:58:14

sippo編集部からのお知らせ

sippo編集部です。
獣医師からのアドバイスにもありました通り、
ご心配なようでしたら、
大学病院など二次診療機関で、より専門的な検査、診察を受けられることをおすすめします。
健康医療相談は動物を実際に診察しているわけではありませんので、
これ以上のアドバイスはしかねます。
ご理解ください。

日時2018-06-23 14:55:31

 
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