相談・獣医師回答・コメント
しばわん(質問主)
犬 10歳 オス 柴
体重:12kg
飼育歴:9年6ヶ月
居住地:宮城県仙台市太白区
飼育環境:室内
柴犬の雄でまもなく10歳になりますが、一月の下旬より下痢と食欲不振で病院へ行き、色々と検査をしたところ内視鏡検査で採取した十二指腸の細胞の生検結果で中細胞型のリンパ腫と診断されました。まだ、T細胞型かB細胞型かは不明です。
現在は水は今まで通りに飲むものの、食べ物はオヤツ程度を摘むかどうかという状態で、朝夕の散歩では水下痢をして、日々体重が減少しています。
毎日、通院して点滴や注射を受けていますが、血液検査の結果はタンパクとアルブミンがかなり低下しており、全身状態は芳しくありません。
今後の治療方針を決めなければいけないところにきましたが、
・消化器型のリンパ腫は抗がん剤の効き目があまり期待できないケースが多い
・抗がん剤治療後の生存日数の中央値が77日程度(抗がん剤治療をしないなら余命は一月程度と言われています)
・現在の状態から抗がん剤による副作用のリスクが高め。副作用による死亡もあり得る。
といった状況で、抗がん剤治療を開始するかどうか悩んでいます。
抗がん剤治療をすることで、彼がまた美味しくご飯を食べられるようになったりするのか、副作用による死亡とはどんなケースがあるのかなど、決断の参考になる情報を頂ければと思います。
2018-02-07 14:28:31
専門の獣医師からの回答
犬の消化器型リンパ腫の生存日数は化学療法を行っても比較的低いのが現状です。生存期間は、中央値ですのでもっと長く生きれた子もいますし、短い子もいます。また、腫瘍細胞がTかBかでも生存期間はかなり変わってきますし、細胞のサイズが大型か小型かでもかなり変わってきます。中型というのは微妙で大型に近い経過をたどるものと、小型に近い経過をたどるものがいます。B型で小型ならかなり生きることができると思います。ただ、柴犬は他の犬種より予後が悪いといわれています。抗がん剤の治療をすることによりどのタイプのリンパ腫でも一時的には元気、食欲が出てきて、体重が増えたり、低かったアルブミンが増加したりする可能性があります。ただそのような状態がどれくらい続くかは、予想するのは難しいことです。たとえば2か月元気で過ごせるとしたら、その2か月が飼い主様にとって価値あるものか、たった2か月と考えるかは人それぞれだと思います。抗がん剤の副作用は個人差がありますが、致命的なものはないとは言えませんが稀だと思います。
2018-02-08 20:38:35
しばわん(質問主)
ご回答ありがとうございます。
数日前までは、すっかり元気が薄れていましたが、一昨日から幾分復調してきているので、抗がん剤治療に臨む方向でおります。
この病気の予後が難しいことは十分情報がありましたので、ある程度は覚悟の上で出来るだけ良い状況を作ってあげたいと思っています。
また最近は、ササミなどのお肉系は好まず、甘い匂いのする甘味系のオヤツや、魚系のものだけ食べるような感じですが、何も食べないよりはいいかと思って与えていますが、癌の場合は糖質(炭水化物)は控えた方がいいという情報もあり、気になっています。
一般的に禁忌とされている食べ物(ネギ類など)以外に、病状的に避けるべきものはあるでしょうか?
2018-02-08 22:39:42
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