相談・獣医師回答・コメント
ゆずゆ(質問主)
犬 12歳 メス シェトランド・シープドッグ
体重:9.7kg
飼育歴:12年4ヶ月
居住地:東京都練馬区
飼育環境:室内
はじめまして。シェットランドシープドッグ♀(12歳)の鼻横に出来たかさぶたのようなものの事について質問させて下さい。
気づいたのはつい最近(11月後半頃)なのですが、右側鼻の横の皮膚部分にかさぶたがかったイボのようなものを発見しました。ただ、触っても腫れや血が出るようなことはなく、よくいびきはかきますが、これも記憶している限り随分前からあり、寝る度に毎回というわけではありません。
鼻血やイボそのものが大きくなる、いびきの音が大きくなる等という気配もありません。かさぶたも色は肌色がかっていて、患部も肌色に近いピンク色でした。
見つけた当初は若干はげていた毛も、今現在は、そのかさぶたの上には毛が生えています。(かさぶたがある方は12月21日の写真で、思わず触ってしまいかさぶたが取れてしまったのが、本日12月22日の写真になります。)
体重は約9.7kg、食欲などは変わらずあり、排便排尿も問題ありません。
本人に気にしている素振りはなく、散歩も通常通り元気に行きます。
ただ、今月の13日に、以前から決まっていたマイボーム腺腫の手術を行いました。
かかりつけ医に今回の手術前、このイボの件について診察して頂きましたが、その時は老化によるイボだろうとの事で塗り薬や飲み薬はありませんでした。
今現在は目の状態も回復し、あとは抜糸のみではあるのですが、元々この子には食物アレルギーによる皮膚炎、甲状腺機能低下症があり、肝臓数値はやや高め、総コレステロール値もやや高めです。現在ウルソデオキシコール酸錠50mg、チラーヂンS錠50μgを服薬中でもあります。
また、過去にも2度手術歴があります。
1度目は子宮蓄膿症にて手術し、2度目は肥満細胞腫(病理検査の結果、グレード1で転移なし)でした。
どちらも経過は順調に回復してくれたので、問題は今のところないのですが、老犬ということもあり、心配です。
鼻腔内腫瘍や、天疱瘡のような危険性はあるのでしょうか。
それとも、放っておいても平気なものでしょうか。
回答の程、よろしくお願い致します。
2017-12-20 09:30:52
専門の獣医師からの回答
写真を見る限りは鼻腔内腫瘍、天疱瘡などの病気の可能性は低いと思います。
鼻腔内腫瘍は腫瘍がかなり増大、進行しない限り皮膚の表面に出てくることはないです。
また、天疱瘡は通常、鼻梁(皮膚ではなく黒い鼻の部分)に好発し、爛れた感じになってきます。
写真ではイボというより湿疹、紅斑のように見えます。
他の病気の可能性としては組織球種、皮膚肥満細胞腫などが挙げられます。
心配であれば、針生検による病理診断を実施することをお勧めします。
針生検は性格がおとなしい子であれば、無麻酔で実施可能です。
経過を見る場合は、増大してくるようであれば早めに受診されることをお勧めします。
2017-12-22 18:42:58
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