相談・獣医師回答・コメント
(質問主)
犬 16歳 オス ミニチュアダックスフンド
体重:9kg
飼育歴:15年4ヶ月
居住地:兵庫県神戸市
飼育環境:室内
先月、それまでのかかりつけの病院にて内視鏡により異物除去を行い不安だったので違う病院に変えました。
その件については回復したのですが、その他悪いところがないかほぼ全身の検査をお願いしたところ診断が複数ありました。
①肥満細胞腫(腹部に1.8cmほどのもの1個)
②副腎皮質機能亢進症
③担泥症
④慢性腎不全(ステージ2)
⑤左腎腎嚢胞
⑥心臓弁膜症(疑い)
⑦高カルシウム血症
⑧その他(器官の一部が細くなっているため呼吸が異常)
とのことでした。
相談の結果、治療の方法と順番として
1:肥満細胞腫の切除と以前から脂肪種が多数あったうちの一番大きいものを同時に切除。
全身麻酔をかけているので同時に左腎腎嚢胞の検査のため針を刺して液体を抜く。
2:レントゲンとエコーでは心臓の異常は見られなかったが後の血液検査で数値が高かったため、現在は弁膜症の疑いの状態なのでしっかりとした診断を後に。
3:担泥症についてはすでに飲み薬を毎日飲ませています
4:その他腎不全やクッシング病などについては術後定期健診をして治療法を決めるとのこと。
以上です。
そして一昨日の2月22日に1番の外科手術を行いました。
無事に終了し、翌日23日に説明を聞きに行き、面会もしました。
そこで排尿がないのが困るとのことで私がさせてみることにしたのですが、待合室(狭いですが)をボーっとした感じでウロウロするだけで飼い主である私を見ることもなく、ひたすらしんどそうにウロウロしたり倒れこんだりという状態でした。
想像していたよりは痛そうにはしていなかったのですが、私のことも理解できてない(普段から私が少しでも離れるとかなり泣きます)と思ったので麻酔が抜け切れてないのかとか質問したのですが、「麻酔は完全に抜けてます。顔もしっかりしているし理解していると思いますよ」とのこと。
疑いながらも手術翌日ということもあってこういうものなのかと思い、帰宅しました。
2日目の今日24日も面会しました。
排尿は1回だけあったとのこと。
しかし本来ならクッシング病は傷の治りが遅いので4日間かそれ以上の入院という説明だったのですが、ご飯を食べないから退院して自宅で上げてくださいと言われ、持参していったものを出してもらいあげると少しずつですが食べ、また、クッシング病は飲み薬の痛み止めが使えないとのことで痛み止めなしでこんな早くに連れて帰るのは可哀想なのでせめて予定通り4日間の入院をお願いしました。
そこでも不安だったのですが、何より気になったのが昨日よりはるかに歩き方も表情も呼吸も悪化しており、酷くなってるんですけど・・・と言うと
「そうですか?。。。そんなことないと思いますけど・・・」といわれ、昨日の説明と同じで、
「大きく切って皮膚を引っ張った状態で縫ってあるので突っ張って歩きにくいと思います」といわれたので、
「昨日が酷くて今日のがマシなら解るけど、昨日よりはるかに今日の方が突っ張ってるというより切った所以外の手足も腰も全部痛そうに思います。逆っておかしくないですか」と言うと「ん~」と回答なし。
しばらくして思い出したかのように、
「昨日と違うところといえば、昨日は右手に点滴の針を入れっぱなしだったんですが、血管に詰まってたことが分かったので今日は左に刺し変えたのでそれが原因かも。」というので、そこだけ痛がっているなら解るが全身がおかしいと、こちらもなかなか折れずに言い張っていました。
やはりどうしても不安ですし可哀想で・・・
手術前日にシャンプーをし、体を拭くペット用のシートも持っていき、常に清潔にして下さいとお願いしたのに2日後の今日行っても一段と全身なんの汚れかドロドロで臭く汚かったので聞くと一度も拭いていないとのこと。
ご飯も全く食べなかったと言っていたのにエリザベスカラーの内側に持参したものとは違う、おそらく缶詰のウェットタイプのご飯であろうものが固まって数か所についていたので、これは何ですかと聞くと「口の周りに付いたご飯だと思うんです」と、謝罪はあったもののやはり不安でしかなく、食べないからと無理やり口に放り込んだりぶつけたりしたのではかなろうかという悪い想像もしてしまいました。
どう不安なのか詳細のため長くなりまして申し訳ございませんが、質問したいのは、何より明らかに悪化しているのが一目で分かるくらいだったのですが、お医者さんは大丈夫です・普通ですの繰り返しでしたが本当にこういう状態が普通なのでしょうか。
雑に扱っていたこともですが時間が経っての悪化はどうしても不安でたまりません。
可能性があるものや小さなことでもいいので何か原因になりそうなことがあれば教えてください。
よろしくお願いします。
2017-02-24 19:44:16
専門の獣医師からの回答
16歳以上の高齢犬で、しかも検査の結果、多くの病気(8疾患)を保有していることが判明したとのこと。
ご心痛はいかばかりかと存じます。複雑な病態でありますのに実際に診療していませんので、極く一般的な解答しか出来ませんが御理解下さいませ。
先ず、多くの病気がありますが、高齢ということからも同時にすべての治療は患者の負担が増えますので、主治医とよく相談され、治療の可能性のある病気からとりかかるべきだと思います。
さらに、一つ気になりますのは、本犬は、慢性腎不全(ステージ2)と左腎腎嚢胞さらに高カルシウム血症等を有しているようですが、この状況で外科手術を実施されたということですが、手術という一種のストレスがかかりますと、術後の腎不全が進展している可能性がありますので、主治医にその点も確認なさった方が良いと思います。
いずれにしましても、かなり厳しい環境にあるようですが、すこしでも回復に進みますことをお祈り致します。
2017-03-08 12:18:23
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