相談・獣医師回答・コメント
アッキー(質問主)
犬 14歳 オス ウェルシュ・コ-ギ―・ペンブローク
体重:14kg
飼育歴:13年0ヶ月
居住地:福島県いわき市
飼育環境:室内
2年近く前から、腰が立たなくなり後ろ足で歩けなくなりました。しばらくは腰を持ち上げて、前足だけで散歩させていましたが、ここ半年近くはそれも不可能となってしまいました。獣医師は特に言ってはいませんが「変性性脊髄症」だと思っています。年齢もかなり重ねており、この先そう長くはないとの覚悟はしておりますが、苦しまない様ゆったりとした気持ちで逝かせてやりたいと思っています。どうすればよいでしょうか。よろしくお願いします。現状は動けず腹這い状態です。
2017-02-04 18:33:16
専門の獣医師からの回答
2年近く前から後肢の動きが不自由となり、ここ半年近くは前肢にも同様な症状が出現してきたとのことですが、ウエルシュ・コーギーの犬種であること、さらに年齢が14歳、後肢の麻痺から前肢の麻痺に病状が進んだことから、一般的には確定診断として遺伝子検査にて診断するのですが、貴方様のおっしゃっている通り間違いなく遺伝性の変性性脊髄症(DM)が考えられます。近年、本疾患はコーギーの老齢化とともに多発しており、誠に残念ですが不治の病で確固たる治療法はありません。
最終的には呼吸障害も併発するかも判りません。本疾患は脊髄の白質変性が主病変であり、現在できることは対症療法として、進行スピードを遅延させる理学療法しかありませんが、貴方様のコーギーは前後肢ともすでに麻痺が来ているようですからその効果はあまり期待できないかも判りません。横臥状態であるならば、可能な限りマッサージや褥瘡防止のために、頻回に体位変換等を心掛けてやって下さい。
現在、この様な不幸な犬達を増やさないように我々も遺伝性疾患の繁殖防止等をはじめ各種の努力を試みています。貴方様の動物愛護の精神と御労力に敬意を表します。
2017-02-07 13:56:44
アッキー(質問主)
ご丁寧な回答をいただき心より感謝申し上げます。
覚悟はしていると言ったものの、正直これから先のことを思うと胸が締め付けられる思いです。できるだけ先生のおっしゃるような看護を心掛け、苦しみ痛み感じさせることの無いよう対応して参りたいと思います。一日も早くこうした遺伝性疾患がなくなりますよう先生方のご努力ご研究に期待しつつ、ご回答に深い感謝を込めて御礼とさせていただきます。ありがとうございました。
2017-02-07 16:11:32
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