犬が口元がガクガクする痙攣を起こします。血液検査で異常はありませんでした

　小発作がみられ、口元などが痙攣しているということは症状から何時てんかん発作が起きてもおかしくないと思います。もし、てんかん発作が起きたときの内服薬や座薬を処方してもらって、その対処方法のアドバイスなどがあればオーナーも安心されると思うのですが、獣医師に再度相談されてみられたらいかがでしょうか。
　大発作も含めててんかん症は、薬の反応も良いし発作を予防的に抑えることが可能であり、さほど深刻な疾患ではありません。しかし、発作を見たオーナーは驚くのが当然ですが、何回か経験すると「また起きたか？」というように結構、発作に慣れてきます。
　しかし、重積発作は手当てしなければ死亡につながりますので、やはり抗てんかん薬を手元においておかれた方が良いと思います。決定的な発作の証拠がなければ薬の処方が難しいかも知れませんが、夜や夜中、日曜日など動物病院が休診だったらお困りでしょうし、抗てんかん薬がお手元にあったら重積発作を止めることも可能ですから獣医師に相談してみてください。てんかんの原因を明確にするにはMRIや脳波検査ができるようでしたら可能です。てんかん症は、小や大発作でも死亡することはあまりありませんが、重積発作は死亡に至ることもあります。今後、てんかんを発症しても、多くの症例は薬でコントロールできますので不安されなくても大丈夫です。