犬の左鼻が腫れて繊維肉腫と診断されたのですが、進行を遅らせる方法を知りたいです
飼い主からの相談に専門の獣医師が回答します
ナナリンコ(質問主)
犬 8歳 メス 雑種
体重:14kg
飼育歴:7年10ヶ月
居住地:
飼育環境:
昨年の7月頃より鼻の左側が腫れだし、病院を受診。
レントゲン検査の結果骨に異常は見られず、病理検査を進められるも暫く経過観察となりました。
その後腫れはさらに大きくなり、今年3月初旬に再受診し病理検査を受けた結果、繊維肉腫と診断されました。登録写真では分かりづらいでしょうが。
手術や放射線治療などの説明を受けましたが、現実には対応が難しくせめて進行を遅らせる方法はないかと思っています。
何か良い方法がありましたら教えていただけないでしょうか?
2016-03-23 14:08:58
専門の獣医師からの回答
左の鼻が腫れて鼻腔腫瘍の中の線維肉腫と診断され、すでに診断や治療方針などの説明をお受けになったということですね。一般的には、鼻腔腫瘍は遠隔転移やリンパ節転移はまれですが、局所で次第に次第に拡大していきます。その症状は、くしゃみ、鼻汁、呼吸困難、鼻出血、顔の変形などです。治療は、通常、放射線治療が一般的です。また、抗がん剤や手術という方法も報告されています。しかし、これらの方法を選択されない場合は対症療法が主体となります。ただし、最近では、ピロキシカムやプレビコックスというNSAIDS(エヌセイズ)という非ステロイド系消炎剤(内服)も鼻腔腫瘍に対する効果があるという報告もあります。そのほか、鼻腔腫瘍の60%以上で、炎症を伴いますので抗生物質の投与もある程度症状を緩和させる作用があると考えられます。しかし、いずれにしても徐々に症状は進んでしまいます。以上のことをご検討いただき、獣医師にご相談なさってください。
2016-03-25 17:53:56
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