相談・獣医師回答・コメント

　先住猫がすでにいるご家庭に新しく猫を受け入れる場合には、時に猫同士のトラブルを招くことがあります。先住猫の居住スペース（行動範囲）は、いわば縄張りになります。その中に入ってくる新しい猫は、先住猫にとっては縄張りをおかす侵入者として認識されることがあり、ケンカやストレスの原因になることがあります。ただし、新しい猫を受け入れられないというわけではなく、先住猫や新しく受けいれる猫の性格、相性というのが非常に重要になります。相性がいいと猫も2匹で仲良くでき、1匹の時より幸せに暮らせます。

　受け入れる猫は、基本的には同姓より異性がいいと言われています。年齢はケンカなど最悪のことを考えると体格にそん色ないくらいの生後1年以上の猫がいいと思います。ただ、若い猫はちょっかいを出しますので、先住猫の性格次第です。

　受け入れる場合でも、まず、受けいれる猫が健康であることを確認しなくてはなりません。感染症や寄生虫疾患などがちゃんと獣医師によって検査された猫を受け入れましょう。そして、猫同士の相性が悪い場合も想定して、いきなり譲渡してもらうのではなく、トライアル（一時預かり）のある保護団体からの受け入れをお勧めします。
　新しい猫の受け入れ方もあるので、もし受け入れのお気持ちが固まればまたご連絡ください。