イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

よしの(質問主)


猫アイコン 猫 14歳 メス ペルシャ

体重:5.1kg

飼育歴:13年7ヶ月

居住地:兵庫県神戸市灘区

飼育環境:室内

はじめまして。
質問をさせていただく機会を頂き、ありがとうございます。

現在14歳のペルシャ猫(雌)の今後の治療について、何を選べば良いのか分からず相談をお送りさせていただきました。

15か月ほど前に、食欲不振をキッカケに診察を受け、肝臓に約8㎝ほどの膿疱があることがわかりました。一度は開腹し、小さなビーズ大~2㎝の水泡の集まりでした。

その後、8か月ほど前に心筋肥大がわかり、厚みは約9㎜ほどです。

そして2か月ほど前に、さらに肝臓に1.3×1.6㎝の腫瘍が見つかりました。
この腫瘍が大きくなるスピードが速いらしく、今は1.5×2㎝ほどです。

この1年間で体重が約500g以上落ちて、食べる量も水分も減り、さらによく鼻風邪のような症状で年中頻繁にくしゃみをしています。

ちなみに、定期的に血液検査をしていますが、気になる兆候は何もないようです。

食事は、先住猫が腎臓病だったため、一緒に腎臓病の療法食を食べて、薬は心筋症のためのお薬(アテノロール)のみ取っています。

こういった状況で、今ご提案頂いているのが、

1)肝臓の腫瘍を調べるために、全身麻酔をかけてCTを撮って細胞を検査、その後、検査結果により後日切除をする。
(ちなみに肝臓の腫瘍の場所としては、今のところ切除できる場所のようです。)

または、麻酔による死亡の不安がどうしてもあるため、

2)定期的に検診をして様子を見る

の2つの選択肢です。


私自身、心筋肥大がある時は麻酔で手術ができないものと思っていたため、1)の選択肢があることを想定しておらず、
今回、ご提案頂いたのが、心筋肥大があっても麻酔を使うことが今ならできる、ということなのか、
麻酔のリスクを取ってでも、手術をすることがこのまま置いておくよりもより良い結果を得られる可能性が高い、ということなのか、
色々とお話を伺っているのですが、判断がつきません。

この場合、何を判断基準にすれば良いのかと思い、質問をお送りさせていただきました。


1)と2)の死亡する可能性が、同等のように感じてしまい、
1)を選択することによる延命の可能性があまり見えないように思ってしまいます(ほかの病気は解決していないため)

けれど、ご提案頂くということは、少しでも長く生きてくれる可能性が増える、と思って良いのでしょうか。

2)を選ぶ場合、消極的ではありますが、肝臓の腫瘍は現状、痛み等がないようですので、苦しむことはないかもしれませんが、1)を選んで無事に切除できた時よりもずっと寿命は短くなると考えたほうが良いでしょうか。


また、信頼できるお医者様に診ていただいていますが、お話してくださる内容を私自身が理解できずにいるのか、決断ができないのであれば、セカンドオピニオンを求めた方が良いのでしょうか。
その場合、画像などを先生に頂くことは失礼にあたりますか?


あやふやな質問で申し訳ありません。
もしよければ、ご回答いただけますと大変嬉しいです。
なにとぞよろしくお願いいたします。

日時2021-04-03 19:39:26

専門の獣医師からの回答

高齢の猫で,肝臓に嚢胞,さらに肥大型心筋症の疑いもあるとのこと,やっかいですね。
まず,肝臓の嚢胞に関しては,多発性肝嚢胞と呼ばれるペルシャネコで比較的多い非腫瘍性疾患である場合と腫瘍性疾患の場合とで治療法や予後が異なります。
腫瘍性の場合には,胆管癌や胆管腺腫などを疑う必要性がありますが,良性腫瘍と悪性腫瘍では当然予後が異なります。
なお,肝臓の嚢胞に関しては,CT検査を行ったとしても,腫瘍の場合には,確定診断が下されるわけではなく,最終的な確定診断には病理組織検査が必須となります。
猫ではリスクの問題から経皮的肝生検を術前に行うことが難しいため,手術後に確定診断が得られることが多いのが実状です。
主治医の先生からご提案のあったCT検査時の細胞をみる検査というのは,FNA(穿刺吸引生検)と呼ばれる手技と思われますが,高悪性度リンパ腫や肥満細胞腫など一部の腫瘍では診断が得られますが,残念ながら肝嚢胞や胆管腺腫あるいは胆管腺癌などの確定診断は得られません。

心肥大に関しては,肥大型心筋症の診断のようですが,すでに検査を受けられていると思いますが,
高齢猫の心肥大の原因として多い甲状腺機能亢進症が基礎疾患にないかチェックしておく必要があります。

本来手術を計画する場合,手術の目的や必要性および予後予測を判断にして治療を進めるべきなのですが,猫では検査方法に制限があるため,今回のように確定診断が得られていない中で,当面の治療方針を決定せざる得ません。全身麻酔のリスクならびに手術のリスクは少なからずありますので,飼い主様が悩まれるのは当然のことと思います。

現在の病院の主治医の先生がどの程度のご経験を積まれているかが不明なため,一概にはいえませんが,飼い主様が今後の検査や治療方針について悩まれているのであれば,その旨を主治医の先生にお伝えし,セカンドオピニオンとして大学病院やより専門的な動物病院をご紹介して頂くのもよいかと思います。

日時2021-04-08 20:47:34

よしの(質問主)


こんにちは。
この度はお世話になっております。
とても分かりやすい回答をありがとうございました。

仰る通り、肝臓にある嚢胞は「多発性肝嚢胞」と診断を頂いております。
そのため、
・多発性肝嚢胞
・肥大型心筋症 の2つの病気に合わせて
今回新たに、肝臓に腫瘍を見つけたために、手術をするべきかどうかで悩んでおりました。
(私の説明が下手なために伝わりにくく失礼いたしました)

今回頂いたアドバイスで、私の一番の不安要素がどこにあるかが分かりました。

猫の場合検査方法に制限がある、などの理由を明確にしていただいたことで、
これまで、
細々とした理由や状況を私が把握しきれていないため、
その状況で理解や納得しないままに決断することが一番の不安であったのだと思います。

主治医の先生は、手術などの経験が豊富とのことで他の動物病院様からご紹介いただいた素晴らしい先生なのですが、
お話がとてもシンプルで私の理解が及ばず、的確な質問もできずに診察が終わるため、不安ばかりが残ってしまうという状況にあるように思います。

今回、こちらでご相談しご回答を頂いたことで、不安点を明確にできたので、改めて考えてみたいと思います。

この度は貴重な機会をくださいまして、本当にありがとうございました。

日時2021-04-10 11:34:05

 
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