相談・獣医師回答・コメント
ひろ(質問主)
猫 21歳 メス 雑種
体重:3kg
飼育歴:21年5ヶ月
居住地:兵庫県芦屋市
飼育環境:室内
先日もこちらで21歳高齢猫の悪性腫瘍の外科手術を踏み切るかについて質問させて頂きました。今日病院にいって、転移はなかったのですが、胸水がたまってて、更にリスクあがるので手術はしない事になりました。
今日は胸水抜かなくてもいいんですか?の問いに量が少なく、逆にリスクがあるので、1週間様子みて増えてるようならそこで抜くのがいいと言われました。
私の中では転移してなかったら手術するとかなり悩んで決断していたため、胸水は後だしみたいで何か腑に落ちません。
質問なのですが、胸水で外科手術を回避するのはやむを得ないのか、また胸水が少ないのでもう少したまってから抜いた方がいいと言うのは正しい判断(ベターなのか)のか聞きたいです。
私としては胸水抜いて手術できるんじゃないの?と疑問が残ってます。もう今の時点で私自身手術は諦めてますが、邪推ですが手術をしない方向に導かれてる気がします。と言うのも、開口一番に手術に積極的ですか?と聞かれ転移と血液検索が大丈夫ならします!と答えました。
私の妄想だと思いますが、後になって後悔しないために、ご意見お願いします。
追記:胸水を抜いて検査できると言われましたが、検査して治療に有効なケースは稀と言われたのでしませんでした。
2020-06-25 23:29:27
専門の獣医師からの回答
胸水が貯留した状態では、肺が充分に膨らむことができなくなるため、麻酔のコントロールが非常に難しくなります(麻酔をかけると呼吸が弱くなるため、対策として人工呼吸器を使用しますが、胸水が溜まっている状態では、肺を充分に膨らますことができないため、人工呼吸器が役に立たない場合があります)。従って、胸水貯留を理由に外科を回避するという判断は、現時点では間違っていないと思われます。
胸水貯留が今回初めて認められたということでしたら、どれくらいの時間をかけて、どれだけの量が貯留したかを、現時点で判断することはできません。胸水貯留により、呼吸困難を呈している場合は緊急に除去する必要性がありますが、量が少ない場合は、通常、経過を見ながら判断すると思われます。また、胸水が少ない場合、穿刺(胸水は胸に針を刺して抜きます)により、肺を損傷する危険性があるため、ある程度の量が溜まるまで、穿刺を控えることもあります。
胸水貯留の原因は様々(循環障害や腫瘍に起因する場合が多い)なので、原因によっては、胸水貯留をコントロールできる可能性があります。胸水貯留の原因を調べるには、胸水の検査(胸水を抜いて、胸水の性状や含まれる細胞を調べます)が必須となります。
今回は、熟慮の末に手術の決断をされたのに、予想外の胸水が認められたことでお気持ちに乱れが生じておられるようですが、文章の内容をみさせて頂いた限りでは、担当の獣医師の対応に大きな問題は無いように思われます。
2020-06-28 00:06:14
ネコのため、日頃から動物病院で受診することを習慣にしませんか?動物病院の写真を投稿して、プロジェクトに参加しよう!
みなさんの心配事に似ている過去の事例がないか、症状、病気、体の部位、薬、犬種・猫種など気になるキーワードで、相談・回答を検索してみましょう。