イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

シャル(質問主)


犬アイコン 犬 11歳 オス シ-ズ-

体重:7kg

飼育歴:9年4ヶ月

居住地:新潟県長岡市

飼育環境:室内

4月末に、肛門腺の腫瘍のため手術を行いました。退院後、傷口や肛門のあたりから出血(分泌物?)が多く感じられかかりつけ医や夜間救急につれていき止血剤対応していただきました。
ところが、肛門の真下から血餅が落ち穴が空いてしまったため、すぐにかかりつけ医のところに行きました。自壊したとのことで、毎日消毒とアイプクリームによる治療を行っていますが穴がもう1箇所増えたり、広がったりと5日たつもよくなる気配がありません

アイプクリームを塗った後に体をぶるぶるさせてしまい、飛び散ってしまっているのも関係しているのかもしれないですが、日々悪化しているように見えるので、この治療法でいいのか心配です。再オペは検討して下さっているようです。どうかお力をお借りできると幸いです

日時2020-05-10 00:37:42

専門の獣医師からの回答

 肛門周囲に発生する腫瘍には、肛門周囲腺腫瘍と肛門嚢腫瘍があります。4月末に肛門腺の腫瘍を摘出されたとのお話ですが、病理組織学的検査(腫瘍の診断名(悪性か良性かも含めて)を確定することができます。また、取り残しがないか、転移の可能性がないか等もわかります)の結果はどうだったのでしょうか?連休のため、まだ結果が出ていないのでしょうか?術後に傷口が自壊する原因としては、感染、血行障害、自傷、腫瘍の不完全切除等が考えられますが、病理組織学的検査の結果により、対処法は変わってくると思われます。結果がでるまでの間は、感染のコントロール(抗生物質の経口投与等)と患部を清潔に保つ(糞便で汚染されないようにする。患部を舐めないようにする。)ことが必要です。アイプクリームは、肉芽組織を増殖させて二次癒合を促進するために用いる外用剤なので、腫瘍の関与が否定され、感染や出血のコントロールが出来た場合に効果が発揮されると思われます。
再手術の必要性につきましても、病理組織学的検査の結果によって変わってくると思われます。
せっかくご相談頂きましたが、現時点の情報で、具体的なアドバイスをさせて頂くことは難しいと思われます。申し訳ありません。

日時2020-05-12 00:06:10

シャル(質問主)


回答していただきありがとうございます。それと返信が遅れてしまい大変申し訳ございませんでした。

先日腫瘍の検査結果が返ってきて、悪性の肛門嚢線癌とのことでした。腫瘍としては取り切れてはいるようで、リンパ節下や遠隔転移も完全に否定できるかというとそうではないが、検査をした範囲内では遠隔転移はみられないとのことでした。

肛門下の自壊してしまった箇所のアイプクリームでの治療も続けておりますが、質問した時とは全く違い、目に見えて分かるほどに穴が閉じてきており、外科的治療をしない方向性になりました。

回答していただきありがとうございました。先生の回答をいただいた際に心が少し軽くなりました。
傷の方も腫瘍の方も気をつけて見て行きたいと思います。本当にありがとうございました。

日時2020-05-16 19:00:34

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