イヌ・ネコの健康医療相談

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ぷたん(質問主)


猫アイコン 猫 14歳 メス 雑種

体重:2.8kg

飼育歴:14年0ヶ月

居住地:山梨県南アルプス市

飼育環境:室内

今年の8月中旬頃、胸の辺りにしこりを見つけ、以前からお世話になっている病院に連れていき、検査を受け乳腺癌だということが発覚しました。

病院では13歳という高齢、身体の小ささ、臆病だということを理由に手術も抗がん剤も勧めないと言われ少し様子をみましょうとのことでした。
私は現在実家から離れて東京在住ですので、不安でしたが先生の言葉通り様子を見ることにしました。
ですが1ヵ月半ほどして腫瘍が大きくなっていると家族から報告を受け、実家に帰り再びプリンを病院に連れて行きました。
その時点では大粒のプチトマト位のサイズでした。
すると今度は、このまま自壊した場合はどうなるんでしょうか?という私からの問いに対して、そうなった場合には手術しますと先生から返答を受けたので、急遽手術をする方向へ話が進みました。

10月9日に手術を受けた後、先生から腫瘍は想像以上に広がっていたと告げられました。
ですが腫瘍が肺に転移してしまったら手の施しようがない為、片側の乳腺は逃げ道の為に残しておきましたとのことでした。
術後はもちろん食欲も元気もなく抗生物質を摂取できない為、点滴を数回受けました。

そして10日後の抜糸の際、手術時に残しておいた乳腺部分に新たに腫瘍ができてしまっていますねと言われました。
すぐに手術を勧めますとのことでした。

とてもショックで別の病院に電話で相談をしてみたところ、血液検査等で問題のない場合は術後1ヵ月程でもう片側の手術をするのが一般的だと言われました。

その病院に電話相談をしたことで、少しプリンの体力を回復させなければと思い、すぐに手術は受けず、1ヵ月程経過しようとしている今現在は少しづつ体力も回復してきているように見えます。

不安ですが、新たな腫瘍が大きくなってきてしまっている為そろそろ手術をするべきか悩んでいます。

病院の先生の仰られていることもあまり納得がいっていません。
もしも8月の乳腺腫瘍が発覚した時点で、すぐに手術に踏み込んでいたら腫瘍が広範囲に広がることも防げたかもしれないと思ってしまいます。

ですが今はもうすでに決断を迫られている段階にあります。
すぐに新たな手術に踏み込むべきなのでしょうか。
猫のことを1番に考えた場合にはどういった方法をとれば良いのでしょうか?


長文失礼しました。

ご回答宜しくお願い致します。

日時2019-11-07 02:33:00

専門の獣医師からの回答

 猫に乳腺腫瘍が見つかった場合、乳癌の可能性が高いことから、単発の場合でも片側全摘出術(片側の乳腺を全て摘出する)が推奨されています。また、左右両側に腫瘍がある場合は、身体への負担を考慮して、左右別々に手術する(1回目の手術終了後、回復を待ってから2回目の手術を実施する)ことも推奨されています。実際に手術を実施するかどうか、どのような摘出方法を選択するかにつきましては、術前検査の結果、猫の年齢や性格、飼い主様のご希望などをトータルで考えて担当する獣医師が判断する形になると思われます。
以下に乳癌であるという前提で一般的なお話を記載させて頂きますので、参考にして頂ければと思います。乳癌の場合は、4段階の病気分類(ステージ1~4に分類、数値が大きいほど乳癌は進行していると考えます)がなされており、しこりの大きさが2cm未満でリンパ節転移や遠隔転移が認められない場合はステージ1、しこりの大きさが3cm未満でリンパ節転移や遠隔転移が認められない場合はステージ2、しこりの大きさが3cmを超えてリンパ節転移が認められる場合はステージ3、遠隔転移が認められる場合はステージ4と分類されています。ステージ1~2の状態で完全切除することができれば、根治が期待できる場合もあります。完全切除できたかどうかは、外科手術で摘出した乳腺腫瘍の病理組織学的検査の結果で判断します。ステージ1~2の状態であっても、病理組織学的検査で不完全切除、脈管浸潤あり、リンパ節転移ありという結果でしたら、局所再発や転移のリスクが高くなりますので、積極的な補助療法(抗癌剤治療など)を検討します。ステージ3になってしまうと、1回の手術だけで根治することはありませんので、積極的な補助療法(抗癌剤治療など)の検討が必要となります。
乳癌の治療は外科手術が第一選択(外科手術には根治の可能性があるため)になりますので、麻酔リスクの評価、転移の有無を調べて、手術適応と判断されるようでしたら、早期の手術をお勧めします。もし、手術不適応と判断された場合で、積極的な治療を希望される場合は、緩和的な抗癌剤治療(抗癌剤の投与量を下げることで副作用を軽減させつつ、進行を遅らせる効果を期待するもの)を検討しても良いかもしれません。

日時2019-11-10 15:51:03

猫の皮膚病は飼い主が気づくことが多い病気です。よくある事例や飼い主が気づけるポイントを、猫専門病院「東京猫医療センター」の服部幸院長が動画で解説します。

 
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