相談・獣医師回答・コメント
あさ(質問主)
猫 23歳 メス 雑種
体重:4.3kg
飼育歴:23年3ヶ月
居住地:新潟県新潟市秋葉区
飼育環境:屋外
悪性の腫瘍がしっぽに出来ました、でも23年も生きてるので手術に耐えられるのか心配です
最初甲状腺が数値が悪く手術出来ないとそちらの数値をなおす方向に。
ヒルズYDで数値もなおりいい方向に来たのですが、知り合いの猫が同じ病気で手術後亡くなったのを聞きこわくなりました。
友達の猫は18年生きてきた猫でした。
先生的にはどういう御判断でしょうか?
2019-08-28 18:28:46
専門の獣医師からの回答
一般的には、高齢の猫に麻酔をかける場合、年齢だけで判断するのではなく、麻酔のリスクを評価するための検査を実施します。具体的には、血液検査、レントゲン検査、超音波検査などで、心臓、肺、肝臓、腎臓に問題がないかを調べます(甲状腺機能亢進症の場合は、特に心臓、腎臓の評価が大切です)。また、悪性腫瘍が疑われる場合は、転移の有無についても調べます。麻酔のリスク評価で問題がなく、転移も無い状態でしたら、全身麻酔は可能と判断します。次に手術の侵襲度と難易度について評価します。開腹や開胸手術は侵襲度が高く、小さな皮膚腫瘤の切除手術等は侵襲度が低い手術になります。難易度が高い手術は手術時間が長くなり、難易度が低い手術は手術時間が短くて済みます。麻酔リスク、手術の侵襲度と難易度を元に獣医師は手術の可否を判断(尾にできた悪性腫瘍切除術で断尾をする場合は、侵襲度、難易度共に高い手術ではありません)し、飼い主様のご了承が得られた時点で手術を実施する運びとなります。ただ、手術を実施した場合でも、麻酔をかけた段階で不整脈が頻発するような場合は、その時点で手術を中止することもあります。また、全身麻酔が難しい場合は、局所麻酔で手術が可能かを検討することもあります。
今回のように、23歳という高齢で、現在甲状腺機能亢進症の加療中に悪性腫瘍が発現した場合は、かなり難しい判断が必要となります。手術を実施することに伴うリスクとこのまま放置した場合に予想されるリスクを比較検討する必要があるからです。
尾に出来た悪性腫瘍の診断名、発現部位(尾のどの部分にできているか)、増殖速度(どれくらいのスピードで大きくなっているか)が不明なため、具体的なアドバイスはできませんが、増殖速度が遅いようでしたら、年齢を考慮して積極的な治療は行わずに経過を観察することも一つの選択肢だと思われます。担当の獣医師とよくご相談ください。
2019-09-04 17:13:42
あさ(質問主)
的確なご意見本当にありがとうございます✨
今みてる段階では大きくなってもいずに、甲状腺も数値が良くなり、医師には手術出来ると。
こんなによくなるなんてさすがですと言われたぐらい数値が普通に戻ったので、後はこの子の生命力と天命にかけるかと思いました。
2019-09-04 17:22:45
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