イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

しらたま(質問主)


猫アイコン 猫 2歳 オス 雑種

体重:4.8kg

飼育歴:2年0ヶ月

居住地:長崎県東彼杵郡川棚町

飼育環境:室内

トイレに行く回数が増え、1回の尿量が減ってきたので、病院に連れて行きました。
エコー検査の結果、膀胱炎と診断されました。膀胱に砂が見受けられますとおっしゃられ、画像を見せていただきましたが、素人目にはわかりませんでした。膀胱炎自体は飲み薬を処方され頻尿も落ち着きましたが、オス猫は一度膀胱炎を患うと再発の可能性が高く、発見が遅れると結石になり、重症化すると死にいたるとのことで、予防として療法食に切り替えて下さいと言われ、今は療法食と水のみを与えています。
膀胱炎が完治しても、一生療法食と水のみとおっしゃられました。まだ、2歳でとても元気です。やはり、療法食に切り替えた方がいいのでしょうか?
診察はエコーのみです。尿検査などは行っていません。去勢済です。療法食で出されているのはロイヤルカナンのpHコントロール+CLTです。膀胱炎になる前はニュートロナチュラルチョイスの去勢猫用、ブルーバッファローの体重管理のドライフード、シーバプレミオと金のだしカップのウェットフードを食べていました。よろしくお願いします。

日時2019-07-08 10:39:04

専門の獣医師からの回答

 猫ちゃんは特発性膀胱炎を起こす子が多く、特発性膀胱炎は遺伝的に起こしやすい素因をもつ子が、ストレスを受けると発症するといわれています。特発性膀胱炎自体は1週間ぐらいで何もしなくても終息する場合がほとんどですが、膀胱炎発症時に尿中にストラバイト結晶があると、ストラバイト結晶に炎症産物が絡みついて尿道栓子というものが作られます。尿道栓子は角切りフルーツゼリー状のもので、雌猫の場合は尿道が太いので詰まることはありませんが、雄猫は尿道に狭い箇所があるのでしばしば尿道閉塞を起こします。よって一度でも膀胱炎を起こした猫は今後、何度でも膀胱炎を起こす可能性があり、雄猫は膀胱炎を起こすたびに尿道閉塞を起こす危険にさらされることになります。よって一度でも膀胱炎を起こした雄猫は、pHコントロールのような尿を酸性にしてストラバイト結晶ができにくくする食事に変更して、膀胱炎が起こったときに尿道閉塞を起こさないようにしておくことが安全です。ちなみにCLTというのはリラックス効果のあるミルクプロテインで、猫がストレスを受けるのを少しでも防いで、膀胱炎が起きる頻度を減らそうという意図で餌に入れられています。よって猫が少しでもストレスを受けないように環境を整えてあげることも重要です。ちなみに10歳を超えるとpHコントロールのような尿を酸性にする食事を与えなくても尿は酸性に傾いてくることが多いので、10歳を超えたら一度普通の食事に戻してみて、食後4時間後の尿のpHを測定してみて、アルカリ性でなければpHコントロールのような尿を酸性にする食事は必要なくなります。

日時2019-07-12 19:46:36

しらたま(質問主)


とても分かりやすく説明していただき、ありがとうございました。膀胱炎が再発しないように療法食を続けて環境を整えていこうと思います。本当にありがとうございました。

日時2019-07-12 23:15:03

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