イヌ・ネコの健康医療相談

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迷子の涼ちゃん(質問主)


犬アイコン 犬 1歳 オス 雑種

体重:4kg

飼育歴:1年3ヶ月

居住地:大阪府岸和田市

飼育環境:室内

チワワとマルチーズのミックスです。
仔犬の頃からよく走り回ったあとに足を上げる様子が見られていて、それをかかりつけの病院に行って見てもらうと、脱臼をするくせがついているといわれました。そして、まさに今日の朝珍しく伏せて震えていたので抱っこしてみると右後ろ足を上げていました。今日の朝は何の前触れもなく急に足をあげていました。いつもは自分で治していたのですが、なかなか治りが悪いです。脱臼した時の素人でもできる治し方とかありますか?

日時2018-11-29 07:42:56

専門の獣医師からの回答

後肢が脱臼するとのことですね。
脱臼だけではどこの脱臼かがわかりかねます。
小型犬の後肢の脱臼で良く見られるものとしては、膝蓋骨脱臼(パテラ)、股関節脱臼です。
ただ、自分で治すということなので恐らく膝蓋骨脱臼と思われます。
膝蓋骨脱臼のグレードを簡単に説明します。
グレード1:普段は脱臼しないが、強い力が加わると脱臼する。脱臼しても自然と元に戻る。
グレード2:力を加えると脱臼するが、自然と元に戻る。
グレード3:容易に脱臼する。元に戻しても簡単に脱臼する。
グレード4:容易に脱臼する、もしくは常時脱臼している。大腿骨、脛骨などの変形が見られる。
問い合わせの内容から判断するとグレード3以上の可能性があります。
グレード3以上は手術適応であり痛みなどの症状も出ているようなので、手術を含め治療法を検討することをお勧めします。

股関節脱臼の場合、自分で治すことも飼い主さんが脱臼の整復することもほぼ不可能です。
脱臼の整復には非観血的整復(手術をせずに用手にて整復する)と、観血的整復(手術する)があります。どちらも全身麻酔下で行います。ただ、非観血的整復をしても再脱臼する場合が多いです。

上記以外の脱臼だとしても頻繁に脱臼が見られるようであれば手術適応になります。
脱臼を繰り返していると炎症などが生じ、症状がどんどん強くなっていきます。
主治医先生と今後の治療方法に関して相談して下さい。






日時2018-11-30 11:00:53

迷子の涼ちゃん(質問主)


説明不足ですいません。
とても勉強になりました。
ありがとうございます!

日時2018-11-30 12:35:46

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