イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

さくら(質問主)


犬アイコン 犬 6歳 メス ミニチュアダックスフンド

体重:5.7kg

飼育歴:5年11ヶ月

居住地:北海道苫小牧市

飼育環境:屋外

医原性クッシング症候群についてご相談させてください。

アレルギー性腸炎で、5ヶ月間毎日プレドニゾロン2.5mgとフラジールを朝晩服用していました。
目立った副作用はなかったのですが、やはり長期ステロイド投与による副作用が怖く、今月よりアトピカ25mgとプレドニゾロン2.5mgの隔日投与と朝晩フラジールを服用はじめました。

下痢や嘔吐の症状は、ずっと落ち着いています。

1ヶ月前に血液検査をしたところ、ALP値は83で白血球やコレステロール値なども正常値でした。
しかし、太めであるからかお腹の膨らみが気になります
。腹部膨満といわれるものではないか?と不安になります。
多飲多尿はそれほど感じられません。1日に300〜350mlくらいのお水とオシッコは4〜多くても6回です。どちらかというと胸毛の脱毛とお腹の脱毛が気になっていましたが、ここ最近お腹の毛が生えてきました。(ステロイドを1日おきにしたからでしょうか?)
血液検査は今後も定期的にしていくつもりですがACTH刺激試験というのも気になります。
担当医師は、プレドニゾロン2.5mg(0.4/kg)とアトピカの隔日投与なので、今の状態では心配はしなくて大丈夫だとおっしゃっているのですが。

今後は、体調を見ながらではありますが、アトピカのみにしていく予定で、アトピカも隔日投与、更に減らしていければな…と医師とは話しました。

乱文ですが、医原性クッシングについて教えていただければなと思います。

日時2021-02-26 14:31:04

専門の獣医師からの回答

 愛犬が慢性腸炎で長期的にステロイド投与を行っているとのこと、ご心配の事かと思います。まず、医原性クッシング症候群についてですが、本来は体の内側から過剰にステロイドホルモンが分泌されて起こるクッシング症候群と同じ症状が、外側からのステロイドホルモンの投薬によって起こる状態です。これについては明確な診断基準はなく、多飲多尿、食欲亢進、皮膚の菲薄化や石灰化、肝酵素上昇、脱毛、腹囲膨満などの典型的な症状があり、状況的に外部からのステロイドホルモンによる副反応が原因と考えられれば、それ以上の確認検査は不要と考えられます。あとはステロイド投与が必要となった原疾患の治療の必然性とてんびんにかけていく事になります。
 ACTH刺激試験は外部からのステロイド投与によって内側からのステロイド分泌が弱ってしまっていないかを、調べる目的になります。内側からのステロイド分泌が弱っている状況で急にステロイドを止めると欠乏症で極端に調子が悪くなりますのでステロイドをき止めて良いかの判断、もしくはステロイドを止めた動物が調子を崩した場合に原因を調べるために行われる事があります。愛犬の症状が快方に向かうことをお祈りしております。

日時2021-03-07 17:13:12

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