イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

姫まろ(質問主)


犬アイコン 犬 12歳 メス マルチーズ

体重:3kg

飼育歴:11年8ヶ月

居住地:埼玉県越谷市

飼育環境:室内

はじめまして。
12歳のマルチーズの事で
ご相談させて下さい。
お腹に親指ぐらい(3㎝はないです。)のしこりがあることに気付き診断の結果、乳腺腫瘍との事でした。
親指ぐらいのしこりの他に、それより小さい物が2つ。全部で3つありました。
かかりつけの先生からは、切除手術と、同時に避妊手術をすすめられ今あるしこりのみを取り除くか、または、乳腺を全て取り除くか、選択するよう言われおります。
部分的に取り除く場合は再発のリスクがある事と、全部取り除く場合は傷が大きく残る事の説明は受けました。
12歳なので、手術がとても不安です。
手術も本当にするほうが良いものなのかと考えております。

お聞きしたいことは
・12歳という年齢で手術を受ける事のリスク
・やはり手術が一番良い方法なのでしょうか?
もし、悪性だった場合手術の時に拡がる可能性もあるような話を聞いたことがありますので。

・手術の場合、部分的と全部取り除くのと、どちらを選択したらよいのでしょうか?

宜しくお願い致します。
愛犬は、とても元気で食欲もあります。

日時2021-01-31 04:21:53

専門の獣医師からの回答

 3つのご質問に対して、回答させて頂きます。
・12歳という年齢で手術をうけるリスク
我々獣医師は、手術の可否を年齢だけで判断するのではなく、術前検査の結果に基づき、客観的に評価します。具体的には、血液検査、レントゲン検査、超音波検査などで、心臓、肺、肝臓、腎臓、水和状態等に問題がないかを調べます。また、悪性腫瘍の可能性がある場合は、転移の有無についても調べます。術前検査の結果に問題がなく、転移も無い状態でしたら、12歳でも全身麻酔のリスクは高くないと判断できると思います。もし、乳腺腫瘍以外に何らかの疾患を有する場合は、その疾患の麻酔への影響も考慮してリスク評価を行う必要があります。
・やはり手術が一番良い方法なのでしょうか?
乳腺腫瘍の治療は外科手術が第一選択になります(3cm弱の大きさの乳腺腫瘍に対して、外科手術を行わずに抗癌剤治療を行っても効果は期待できません)ので、麻酔リスクの評価、転移の有無を調べてから、手術適応かどうかを判断します。腫瘍が良性であった場合は、完全切除で根治が期待できますし、悪性腫瘍であった場合でも、早期に完全切除できれば根治が期待できます。完全切除できたかどうかにつきましては、外科手術で摘出した乳腺腫瘍の病理組織学的検査の結果で判断します。病理組織学的検査で不完全切除、脈管浸潤あり、リンパ節転移ありという結果でしたら、局所再発や転移のリスクが高くなりますので、積極的な補助療法(抗癌剤治療など)を検討します。また、高齢であり、今までの経過から良性腫瘍の可能性が高い(腫瘍が小さく、増殖速度が遅い)と思われる場合は、腫瘍の大きさをモニターしながら経過観察することもあります。
・手術の場合、部分的と全部取り除くのと、どちらを選択したら良いのでしょうか?
乳腺腫瘍の手術には、様々な切除方法(腫瘤切除、単乳腺切除、領域乳腺切除、片側乳腺全切除、両側乳腺全切除)があり、適応、利点、欠点があります。切除方法により侵襲度や手術時間にも差が生じてきます。3つの腫瘍の状態や発生部位が不明なため、具体的なコメントはできませんが、どのような切除方法を選択するかは、何を優先するかによっても変わってきますので、飼い主様のご希望や不安に思っておられることを、担当の獣医師にしっかりと伝えて、良くご相談されることをお勧め致します。

これまで、乳腺腫瘍に関しましては、様々なご質問を頂いております。「相談を検索する」のページで、種別:犬、検索項目:乳腺腫瘍を入力して頂ければ、検索できますので、そちらの内容も参考にして頂ければと思います。

日時2021-02-02 20:41:40

 
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