イヌ・ネコの健康医療相談

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さくら(質問主)


犬アイコン 犬 6歳 メス ミニチュアダックスフンド

体重:5.7kg

飼育歴:5年10ヶ月

居住地:北海道苫小牧市

飼育環境:室内


Mダックス6歳、5.75kg雌です。
昨年、9月より嘔吐と下痢がひどくIBD疑いのためステロイド半錠(5ミリくらいの錠剤の半分の大きさ)毎日服用、11月に内視鏡やアレルギー検査をしたところIBDではなく食物アレルギーだとわかりました。
その後は、ステロイド半錠に+抗生剤を朝晩服用しています。
かれこれステロイド服用は4ヶ月が経ちました。フードも1ヶ月をかけ切り替えをし今のところ症状は落ち着いています。
昨年、ステロイドをそろそろ減薬と言われたのですが、先日薬を貰いに病院へ行った際に別の先生に少量なのでまだ飲み続けましょうと言われました。
先生によって見解が違うのはわかるのですが、ステロイドを長期服用というのは心配です。
多飲多尿はないのですが、食欲増進で大変です…。体重も4ヶ月で250gほど増えてしまいました。
このままステロイドを毎日続けていても大丈夫でしょうか?

日時2021-01-14 15:27:32

専門の獣医師からの回答

ステロイドの長期服用に関するご質問ですね。
ステロイドの副作用は,薬の種類,投与量,投与期間,投与方法,基礎疾患の有無などにより大きく異なります。おそらくステロイドの種類は,副腎皮質ホルモンの一種で,半減期の短いプレドニゾロンまたはプレドニゾンが投与されているものと推測されます。
薬用量は1錠あたり,1mg,2.5mg,5mg,20mgと含有量の異なる複数の種類があります。

副腎皮質ホルモンは,大量に長期投与すると医原性クッシングとなり,多飲多尿,腹囲膨満,脱毛症,ステロイド性肝障害や胆嚢疾患,高血糖,骨密度の低下,血管の石灰化など様々な問題が起こる可能性があります。食欲増進による肥満も副作用です。副作用の程度は,個体差もあります。副作用をできるだけ軽減するためにはステロイド服用は必要最低限の薬用量とし,他の薬物と併用することも多いです。一般的にプレドニゾロンであれば,0.2mg/kg,隔日投与まで減薬できれば,副作用は非常に少なくなります。

本題に戻しますがステロイドを毎日続けるべきかどうかは,病気の種類によって異なります。
副作用のリスクと治療効果を天秤にかけることになります。基本的に食物アレルギーはステロイド治療効果がでにくい疾患で,原因食の除去(除去食の給餌)が最も効果的といわれています。
本症例おいて一点気になる点としては,もともと嘔吐と下痢が続き,ステロイドを長期間服用後に内視鏡検査を行ったとのことですが,ステロイドは慢性腸炎やIBDの特効薬ですので,ステロイド服用後の病理検査では,病態が過小評価されていた可能があります。
除去食を継続しながらステロイドを休薬して,症状の再発が認められればIBDなどの可能性,全く問題なければ食物アレルギーといった鑑別方法もあるかと思います。

ステロイドの休薬が可能かどうか主治医の先生にご相談されるのがよいかと思います。
なお,ステロイドは飼い主様がかってに休薬したり減薬するのは危険であり,また血液検査結果の読み方(評価)も,ステロイド投薬の有無により大きく異なりますのでご注意下さい。

日時2021-01-18 06:58:33

 
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