相談・獣医師回答・コメント
マロン(質問主)
猫 17歳 オス 雑種
体重:2.4kg
飼育歴:17年7ヶ月
居住地:静岡県浜松市中区
飼育環境:室内
「経緯と症状」
6年前から甲状腺機能亢進症でメルカゾールを服よう。
3〜4年前から鼻水鼻詰まりがひどく、ここ1年は2週間に1度抗生剤の注射と点滴。
血液検査では甲状腺以外はすべて正常値。
5月16日に突然何も食べなくなり水さえも口にしなくなったため鼻カテーテルを装着して流動食とメルカゾールを与える。
カテーテルにしてから嘔吐も増えたため、毎日セレニアの注射と200ミリの点滴を続ける(3ヶ月以上)。
7月末から胸水(滲出液)がたまり始め、エコーで左心房がわずかに大きいことがわかり(心筋の厚さは正常)ピモベンダンの服ようも始める。
毎日の点滴と合わせて3日に1度の割合で胸水を抜く。
8月24日に突然ご飯を食べ始め水も飲み始めたので、鼻カテーテルをはずす。
そこからすでに5日間食欲旺盛でかなりの量(腎臓対応のウェットフード)を食べている。
8月29日、胸水を抜いた際、水の種類が乳糜に変化していた。
若い頃は6キロ近くあった骨格の大きい猫でしたが年々体重が減り、今は2・4キロです。
血圧も高いため、とりあえず血圧を下げるためのミカルディスの服用を始める。
「うかがいたいこと」
痩せた以外は、そんなに弱っている感じもなく、大きな声でなくし歩くし顔つきもしっかりしています。
その状態で3ヶ月毎日病院へ通って毎日点滴とセレニアの注射をしていた中で、突然胸水がたまり始め、さらに突然滲出液が乳びに変化したので、少し不安です。
現在、食欲旺盛で普通にご飯を食べています。
治療は毎日の点滴(150ミリ)とメルカゾール(朝晩1.5錠)、ピモベンダン(朝晩:量はわかりません)、ミカルディス(1日1回:量はわかりません)です。
治療法についてセカンドオピニオンをお伺いしたいです。
お忙しいところ申し訳ございませんがご意見をお伺いできますとありがたいです。
2020-08-29 20:37:41
専門の獣医師からの回答
この情報だけなので何とも詳しいことはわかりませんが、毎日の点滴の量が結構多いですね。食べていてこの量の点滴をすると水分の過剰になるかもしれません。ただ、腎臓病食を食べているとなると腎臓病が基礎疾患にあって、多飲多尿により通常より多くの水分が必要なのかもしれません。ただ、甲状腺以外はすべて正常値とありますので、少し矛盾があります。尿比重が低かったのか?(たくさんの点滴をしている時には低比重にでることがあります)。
一般論として、点滴を過剰にいれると胸水や肺水腫を生じます。心臓の壁の厚さが問題ないとありますので、肥大型や拡張型心筋症ではありません。左房がわずかに大きいというのは、他の心筋症なのか、誤差の範囲なのかも判断できません。左房が僅かに大きいくらいであれば強心薬の投与は不必要ですが、そのあたりが文面のみではわかりません。ちなみに、甲状腺機能亢進症でも、伸筋壁が厚くなり、二次性の肥大型心筋症を生じます。甲状腺がコントロールされていれば、壁の厚さも落ち着いてきます。
乳びに関しては、本当に乳び胸であっても年齢的なことを考えると手術の適応にならないと思います。よくわかりませんが、水の管理をもう少し調整すると、そもそも胸水が貯まらないのかもしれませんし、逆に水を減らすと腎臓病が顕在化するのかもしれません。
いずれにせよ、病態が込み入っていますので、担当の先生によくご相談されるしかありません。
ちなみに、セカンドオピニオンを求められるなら、他の動物病院に行って診断をしてもらわないといけません。このようなネット相談はあくまでも参考までです。診断していないのですから、正確な病態はわかりません。ご参考までに。
2020-09-01 09:40:00
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