イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

モエ(質問主)


犬アイコン 犬 11歳 オス ラブラド-ル・レトリーバー

体重:42.0kg

飼育歴:11年2ヶ月

居住地:大阪府摂津市

飼育環境:室内


はじめまして、愛犬が癌性腹膜炎と診断されました。

ラブラドール 11才3ヶ月 オス 去勢済み

まず、この子の状態についてお話しします。

↓こちらの腫瘍が見つかるまでに昔からお世話になっている動物病院でお腹の張りが気になるのですがと獣医さんにお話ししましたが、全然大丈夫!食べすぎやろ〜。気にしなくて良いと言われ…
食欲もあるしとても元気なので…でもやはり納得が行かず、別の動物病院に行き診察してもらったお話です。

去年2019.9月に 

内臓由来では無い11cm程の悪性腫瘍がお腹の中に見つかり、今すぐ摘出しないと腫瘍破裂の可能性があり、出血性ショックで、死に至る場合がありますと。
他の臓器に転移も見られなく、血液検査をした結果
手術も安全に行えるリスクがあると判断して頂き
腫瘍の摘出手術を行いました。

結果無事に手術も終わりました。

お腹の中の状態は、脾臓と膀胱に腫瘍がくっ付いていた為
脾臓は摘出、膀胱は数センチほど切ったそうです。
膀胱を切っているので尿の数が増えるかと思われますが
問題はありません。との事で…

そして今後の治療法は抗がん剤治療をお勧めしますと言われましたが治療する際(抗がん剤の)リスクも教えていただき
家族と話し合った結果抗がん剤の治療はやめようと判断をしました。

また再発する恐れがある覚悟はしておりましたが

術後2か月後にまたお腹に張りが出てきて
病院に行ったところ同じ場所腫瘍が出来ておりました。

腫瘍が破裂するのは刺されたのと同じ事。
出血性ショックで亡くなります。
もって数ヶ月かなと。ハッキリおっしゃって下さいました。

そして2週間に1回通院していたのですが

毎度の血液検査は問題無し。腹水を調べてもまだ出血はしていないようで、
こんな大きな腫瘍があるのに炎症反応が出ていないのか、ご飯も食べるのか。僕も不思議ですしわからないです。。と。医師も驚いていました。

それはこの子の力なんだろうな、、と思いましたが
1番、1番分からないのは飼い主と犬で、、
その分からない、恐らく癌性腹膜炎と言う曖昧な回答に不安になってしまいました。

これからの処置としては
チョコちゃんの腫瘍が破裂した際
輸血をする、命を繋ぐと言われて、、。
飼い主様が望みであれば、チョコちゃんが苦しそうであれば安楽死もと言われて、、。

輸血犬は家にもう一頭ラブラドールのオス1歳6か月
がいてるのでその子を連れてきて下さいと。

再手術のお話もありましたが、全身麻酔のリスク
お腹を切って腫瘍を取り除いてもまた再発はしますし
CTを撮っても手術できるかどうかも分からないと。。
手術はできないですと言われました。

今現在は腹水と腫瘍が3個ほどお腹を覆っていて
体重も手術後は34キロでしたが今現在は42キロとかなり足腰に負担が来ております。が
しんどそうですが歩こうとするし、散歩に行きたがるし、排泄もします。便は腫瘍に腸が押されているせいで平たくなっておりますが、。ご飯は食べたり食べなかったりですが、人間が食事しているとちょうだいと来るので多分ですが、食欲には問題はないかと思います。。

でも確実に進行はして行っているなと感じております。

今現在は医師から費用もかかると思いますので
これからはチョコちゃんの具合が明らかにおかしくなれば連れてきて欲しい。と言われ4/25から病院には行っておりません。
4/25時点では腫瘍の転移はしていませんでした。

飼い主が望む事、医師様にご相談したい事は

1、犬の癌性腹膜炎の過去の治療例や事例はありますか?
ネットで調べてもあまり出てこず分からずで…。

2、腫瘍摘出をしたからお腹に隙間ができてしまいまた新たな腫瘍が出来てしまったのでしょうか。
手術しなかったらこの子は術前より酷い状態にならなかったのでしょうか。。

3、高度な医療センター以上の病院はもう無いでしょうか?

チョコには長生きして欲しいですが薬や病院つけの日々はストレスなのかなと思い、家族で過ごす時間を増やしております。変わらずいつもの環境で。

でもまた手術出来るなら腫瘍を取ってやりたいです。。

もしこのチョコのような症状を見たことがある先生がいらっしゃいましたらご回答よろしくお願いします。

写真をお送りします。

日時2020-05-24 02:44:13

専門の獣医師からの回答

 質問に回答させて頂きます。
質問1. 癌性腹膜炎は、悪性腫瘍が腹腔内に播種して(ばら撒かれて)生じるため、通常は腹水中に腫瘍細胞が多数認められます。また、腫瘍細胞が腹膜に浸潤しているため、外科適応ではなく、抗癌剤の腹腔内投与(抗癌剤をお腹に注入します)により腹水の貯留を抑制する緩和的な治療が行われます。今回のご投稿を拝見させて頂いた限りでは、腫瘍の診断名(最初の手術で摘出した腫瘍の病理組織学的検査を実施しても診断が確定しなかったのでしょうか?)や腹水の性状が不明のため、申し訳ありませんが、具体的なコメントは難しいと思われます(癌性腹膜炎かどうかも判断しかねます)。
質問2. 手術後に腫瘍が再発したのは、手術を実施したからではなく、手術で完全に取り切ることが出来なかったからだと思います。肉眼的な腫瘍塊を完全に摘出しても、周辺に腫瘍細胞が散らばっていれば、取り残す可能性はあります。完全に取り切れたかどうかにつきましては、病理組織学的検査の結果で判断します。
質問3. 高度医療センターでも得意な分野は様々だと思います。もし、セカンドオピニオンをお探しでしたら、腫瘍専門医のいる動物病院を探されることをお勧め致します。
 最後に、腫瘍に対して、外科的な治療を選択した場合の一般的なお話をさせて頂きます。外科的な治療の第一目標は腫瘍を取り切ることです。そして摘出した腫瘍の病理組織学的検査で、診断は確定したものの不完全切除(取り切れていない)や脈管浸潤有り(転移の可能性があると判断します)という結果が得られた場合は、補助的な治療(抗癌剤投与など)を検討します。腫瘍の種類により、どの抗癌剤を使用するか、どの程度の効果が期待出来るかが異なるため、補助療法を行うかどうかにつきましては、慎重に判断する必要があります。手術を行ったものの、取り切れておらず、補助療法も行わない場合は、緩和的な治療を検討します。今回の場合、体重が34kgから42kgに増加したとのことですが、これが腹水貯留によるものでしたら、腹水除去(大量の腹水が貯留している場合は腹水を除去することで、身体が軽くなり楽になることがあります。ただし、除去後すぐに腹水が貯留し、頻回の除去を繰り返す必要がある場合は、かえって負担になる場合もあります)が緩和治療の一つになります。

日時2020-05-27 00:53:53

記事への感想や、愛犬のかゆみで悩んでいることをお聞かせください。5月末までにご回答頂いた方の中から、抽選で10名様にAmazonギフト券500円分をプレゼントします。

 
これまでに3,000件以上もの相談が寄せられています。
みなさんの心配事に似ている過去の事例がないか、症状、病気、体の部位、薬、犬種・猫種など気になるキーワードで、相談・回答を検索してみましょう。

相談を検索する

種別: