イヌ・ネコの健康医療相談

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あさ(質問主)


犬アイコン 犬 14歳 オス ミニチュアダックスフンド

体重:3.2kg

飼育歴:13年10ヶ月

居住地:岡山県岡山市北区

飼育環境:室内

1年ほど前に、口腔内(歯茎側ではなく、頬側?)に悪性黒色腫ができ、表面(顎は取らずに)の切除&放射線治療を行いました。
結果、すぐに再発してしまったのですが、抗癌剤なども調子を崩してしまうので、痛みがなかったため経過観察のみで過ごしていました。
二度目の切除は、傷口が塞がらない可能性が高いため行っていません。

放射線治療の影響で、唾液腺が腫れ下顎の部分に穴が空き、傷口が広がっていたのですが最近また別の箇所が腫れ、どんどん下顎が露出してきています。
現在通院している病院では口元を見せるのを嫌がるため、あまりちゃんとした診察ができず様子観察で…と言われるのですが、最近痛みが出てきたようで目が覚めると顔を掻こうと暴れます。

この痛みを、どうにかしてあげられないでしょうか? 顎の骨の露出が進んでいるのですが、顎を取るのはやはり傷口が塞がらない可能性があるので、手術は難しいでしょうか?

消毒液を吹きかけたコットンなどで拭いてはいるのですが、カラーがよだれなどで汚れてしまいますし、顔まわりを洗ってあげられないので感染症なども不安です…

日時2020-04-21 15:01:35

専門の獣医師からの回答

お写真拝見させて頂きました。放射線治療の影響で、皮膚が壊死脱落している状態でしたら、感染のコントロール、栄養補給、肉芽増殖剤の使用等で状態の改善が期待できるかもしれません。傷が治るには十分な栄養補給は必須なので、自力採食だけで充分な栄養摂取ができていない場合は、カテーテルによる強制給餌も必要だと思います。しかし、現在の状況に腫瘍細胞が関与しているようでしたら、腫瘍細胞の数を抗癌剤等で減少させることが出来ない限り、改善は難しいと思われます。現状では、悪性メラノーマに対して、有効な抗癌剤(明らかに効果が期待できる抗癌剤)は見つかっていませんが、非ステロイド系抗炎症剤(消炎鎮痛効果があります)の投与で、進行を遅らせることができるかもしれません(効果は実証されているものではありません)ので、鎮痛作用も期待して使用を考えても良いかもしれません。下顎切除につきましては、外科手術で根治を目指す場合での選択肢になりますので、既に転移をしている場合は適応外となりますし、痛みをとる治療として選択されることもあまり無いと思われます。
放射線治療が実施できるのは、ごく限られた病院になると思われますので、放射線治療による副作用や再発した時の対応につきましては、主治医の先生と良くご相談されるのが良いと思われます。もし、14歳という高齢犬のため、緩和治療を希望されるようでしたら、セカンドオピニオンという選択肢もあると思われます。

日時2020-04-23 00:10:56

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