イヌ・ネコの健康医療相談

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ねこらん(質問主)


猫アイコン 猫 15歳 オス 雑種

体重:3.2kg

飼育歴:15年2ヶ月

居住地:東京都世田谷区

飼育環境:室内

約15歳になる老猫の病気についてです。

昨日、朝私が仕事へ出かけたあと嘔吐と下痢を発症。(ペットカメラで確認)
15:30に帰宅し、10か所くらいに吐き跡、床にポツポツ下痢のあとも確認。すぐに近所のペットクリニックへ連れていきました。
血液検査をするとALTの数値が1000を振り切っている状態で、獣医師さん曰く肝炎を起こしている可能性が高いとのことで即入院し治療を受けています。(今朝クリニックへ容体を確認したところ、数値はだいぶ下がっているようですが、エサはまだ一口も食べていないとのことでした)

2月のあたまから体調が悪く、膵炎を起こしたり、よくなったと思ったら2月末には血栓塞栓症を発症・・・
そして今回肝炎の疑い・・・あまりに立て続けに発症してるので、本人もつらいだろうし、私自信もショックです。

色々自分なりにネットで情報を集めてみたのですが、今現在ランは血栓対策でクロピドグレルを毎晩服用しています。人間に対する副作用を調べたところ、クロピドグレルを服用することによってALTの上昇が見られ、肝炎等が現れることがあるという文言が記載されていました。
これは猫も同様なのでしょうか?
もしそうであれば服用をやめなければなりませんよね。
でもそうなるといつ血栓が飛んでもおかしくないことになりますよね。。。

どなたかアドバイスをいただけますでしょうか。
よろしくお願い致します!

日時2020-03-24 13:32:40

専門の獣医師からの回答

2月末に血栓塞栓症により,現在抗血小板薬であるクロピドグレルを服用中とのことですが,何処の血栓塞栓かが明記されておらず,本症例に適切な回答ではないかもしれないことをご理解下さい。

猫で最も多く認められる血栓塞栓症は腹部大静脈分岐部に発生するものが多いのですが,
その原因としては肥大型心筋症と呼ばれる心臓の病気が一般的です。

心筋症そのものが難治性で致死的な疾患であり,腹部大動脈血栓症を併発した場合には予後は極めて悪いとされています。
なお,心筋症の多くは原因不明ですが,高齢猫では甲状線機能亢進症が原因であることがありますので,心エコー検査と甲状腺ホルモン検査は必須です。

逸脱性肝酵素であるALTやASTさらに筋酵素であるCKやASTは,血栓塞栓症では顕著に上昇することが多く,薬の副作用といよりも病態を反映していると考えるのが妥当です。

血栓塞栓症は消化管の血流を肝臓に運ぶ門脈や,あるいは肺動脈でもしばしば認められるので,
何処の血栓塞栓症かによって症状や検査所見は異なります。

ただ,治療としてできることは限られていますので,主治医の先生とよくご相談され,
オーナー様が望めば,セカンドオピニオンも検討されたらと思います。

日時2020-03-25 13:23:35

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