イヌ・ネコの健康医療相談

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森野熊三(質問主)


犬アイコン 犬 5歳 メス キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

体重:6kg

飼育歴:4年10ヶ月

居住地:岡山県岡山市南区

飼育環境:室内

犬の白内障の発症、進行に対する影響は、太陽光の紫外線と、特に夏などの高温のアスファルトからの輻射熱によるものは大きいでしょうか?

当方、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのメスを飼っています。先代も同犬種でしたが、亡くなる前、白内障になっていました。いまのワンコとは遺伝的なつながりは無いです。今度は先代のように白内障にならないように気をつけたいと思っています。

犬の場合、白内障は遺伝によるものが大部分と伺っておりますが、小型犬の場合、夏は50℃以上にもなる地面のアスファルトからの輻射熱が、目にダメージが無いということはないのではと危惧し、熱中症を予防するためもあり、夏は散歩は日が昇る前にするようにしています。

冬季は、散歩を昼前と夕方にしているのですが、夕方は日射の角度が浅く、なるべく直接目に日射が入らないように、太陽が背になるような散歩コースをとるようにしているのですが、なかなか難しいです。

人間の白内障は、長年の紫外線の影響が大きいようですが、犬の場合は、寿命が人間ほど長くないので、紫外線に関しては、それほど神経質になる必要はないのではと、希望的観測的なことを思いついた次第です。

白内障について上記二つの影響の度合いは大きいでしょうか?それとも、軽微でしょうか?

散歩の時間は、一日1時間程度しています。

よろしくお願いします。

日時2019-11-25 19:00:18

専門の獣医師からの回答

回答させていただきます。

ご推察の通り、犬は人に比べて寿命が短いため、紫外線による影響は軽微であり特に考えることはないと思います。また、アスファルトからの輻射熱も、目がというより、熱中症に対して考えるべきだと思います。
犬の白内障は、遺伝的なものも多いですが、年齢的なものもあります。人の場合、白内障の発生率は、80歳で100%です。犬のデータはありませんが、ある程度高齢になると、程度は様々でありますが、ほとんどの犬に白内障は認められます。よって、7歳以上のシニア期に入りましたら、病院へ来院した何かの折にでも目をチェックしてもらい、白内障が出てきているようであれば、目薬やサプリメントなどで進行を抑制していくのが現実的かと思います。
ご存知かもしれませんが、目薬やサプリメントがどの程度効果があるかは、議論の余地があります。よってこの辺りは十分主治医の先生と話し合ってください。ちなみに、私信ですが、犬も人と同様に、加齢による視力の低下はあると思っています。よって、高齢のワンちゃんは、病気があるなしに関わらず、視力は低下しているなあと感じることも多いです。

ご参考になれば幸いです。

日時2019-12-02 17:34:15

森野熊三(質問主)


ご回答、まことにありがとうございます。

知りたいところをまとめてご教授いただき、たいへん参考になりました。お陰様で、太陽光の照射方向に神経質にならずに散歩することができます。夏は路面温度に注意し熱中症には気を付けたいと思います。実は、アトピーに罹患しているため、毎月、医師に診察していただいているのですが、その際に、白内障についてもチェックしてくださっているので、医師と相談しながら対処したいと思います。

この度は、大変お世話になり、ありがとうございました。

日時2019-12-03 08:51:45

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