腎不全(慢性腎臓病)の高齢犬について 長生きして欲しいですが治療はどこまで必要?
飼い主からの相談に専門の獣医師が回答します
naomarolady(質問主)
犬 14歳 メス ミニチュアダックスフンド
体重:4kg
飼育歴:14年4ヶ月
居住地:埼玉県三郷市
飼育環境:室内
高齢犬の慢性腎臓病についてご相談です。
10/28、腰を痛めA病院へ通院しました。念のため、血液検査をしました。数値が高い項目もあるが年齢を考えると許容範囲であろうとの事でした。1週間程、腰用に投薬をして落ち着いて来た矢先に振り返したようでした。10/28に通院したA病院は、休診日だったので他院のB病院を受診しました。今までの経過を説明し、もう少し検査をした方が良いとの事で再度の血液検査、レントゲン、エコーをしました。結果、この症状は腰が原因であろうと事で引き続き腰用に投薬をしました。
ここからが質問です。
A病院で血液検査とB病院との血液検査で腎臓病の数値が若干上がってしまいました。
検査機が違うので差が出るのは、考慮しても腎臓病の治療は、必要だと言われました。
1週間毎に輸液の皮下注射に通うようにとの事でした。
14歳の年齢を考えるとどこまでの治療が必要なのか考えてしまいます。
(年齢の為だと思いますが、耳は遠いですし、目は白内障のようです。)
この数値で輸液治療は、必要ですか?
食事療法とか投薬での緩和は望めませんか?
年齢を考えると、余生を苦痛なく穏やかに過ごさせてあげたいのですが…。
何も治療しないのは、苦痛なのでしょうか?
1番優しい治療は、何でしょうか?
(今のところ、腎臓病の症状は感じられません。)
もちろん、長生きはして欲しいですが…辛い思いをしての延命は希望しません。
ご助言をよろしくお願い致します。
2019-11-15 09:03:13
専門の獣医師からの回答
この子の腎不全の原因がわからないので何とも言えませんが、慢性腎不全全般について共通の予後因子(その子があとどれぐらい生きられるかを左右する検査項目)というのがあって、そのひとつが貧血の値(PCV)で、これが25%を下回るようだと赤血球造血刺激因子の投与が必要になります。もう一つが血清りん濃度で、これが4.5mg/dlを超えるようだとりんを制限した食事(腎不全用処方食)を給仕したり、りん吸着剤の投与が必要になります。もう一つは尿蛋白の値(UPC)で、これが1.4を超えるようであれば低蛋白食(腎不全用処方食)を給仕したり、RAS抑制薬の投与が必要になります。輸液療法はもしこの子に脱水症状があるようであればしてあげれば少しは楽になると思います。
2019-11-19 16:02:54
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