イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

ふくこ(質問主)


猫アイコン 猫 5歳 メス 雑種

体重:2.5kg

飼育歴:0年0ヶ月

居住地:千葉県千葉市若葉区

飼育環境:室内

先日弱った野良猫を自宅へ保護しました。
<保護当時>写真1枚目
よたよた歩ける程度。両目から赤茶の涙が流れて、目やにで目が塞がった状態。右目瞼あたりに膿んでいるような状態。くしゃみあり。食欲ムラがある。
<病院での初回診察>
酷い猫風邪を引いていると言うことで、輸液、2週間効く抗生剤、インターフェロン を打ちました。ただ右目は猫風邪ではなく腫瘍の様なもの(扁平上皮癌)かもしれない。麻酔が体力的に出来ないので検査は出来ないとの事。万が一腫瘍だったとしても外科手術、放射線等も難しい。猫風邪だったら両目綺麗になるはずだから暫く様子見に。感染症は陰性でした。

<現在の様子>写真2
現在は保護した当時の鼻水、目やにや瘡蓋がなくなり目元が少し綺麗になったように感じます。
左目は見えるようになり気になる右目は薄っすら瞳が見えます。ただ目頭のあたりにプクッと膨れた水泡の様なものがあります。
食欲はないようで、手で持って行くと少し食べる状態で一日中寝ています。おしっこは出ています(1日1回ぐらい)
※写真の目元の血の塊は病院の先生が瘡蓋を剥がしてしまい出血したものです。

<伺いたい事>
・扁平上皮癌をネット等の写真で見る限り、末期の状態ではないように感じています。
初期だった場合でも瘡蓋の様な状態から徐々にびらんが生じると書いてあり、今はどの段階なのかと言う事が知りたいです。また他の先生方が診ても扁平上皮癌なのか?、何か他の疾患は考えられないか?と言う事。

・食欲もなく1日蹲って寝ているのは、癌だからなのか?と言うこと。(癌であれば2ヶ月ぐらいと告げられています)食欲がないので病院へ行って輸液をしてあげたいけれど、それが返ってストレスにならないか等も心配しています。お恥ずかしながらセカンドオピニオンをする金銭的な余裕もありませんので、写真で見る限りの所見と、この先どの様な対応が最善なのかを伺いたいです。


長文になりましたが、宜しくお願い致します。

日時2019-04-18 12:45:36

専門の獣医師からの回答

写真を拝見いたしました。現在の様子は、右眼周囲と前頭部が腫脹しているのが分かります、左眼周囲は改善されています。これらの所見から副鼻腔炎などの炎症か腫瘍が疑われます。しかし、外見からは両疾患も同様な所見であるため扁平上皮癌かどうかは、外見からは困難です。保護された猫は、痩せ栄養状態がかなり低下し、脱水も認められます。まず猫の臨床症状を改善する目的で、輸液などの補助療法が必要と思います。また、食欲の低下や食欲のむらは、痛みが原因であることがあります。痛みに対する治療を行いながら栄養状態を改善させることが、症状の改善につながるかもしれません。腫瘍であれば、この段階であれば、周囲のリンパ節(下顎)などに転移している場合が多く見られます。炎症であってもリンパ節は腫脹しますが腫瘍の転移ほど大きくはありません。また鼻汁などから腫瘍細胞や炎症性細胞が認められますから、一つの判断材料となるかもしれません。主治医の先生と今後の治療方法などについてご相談ください。

日時2019-04-30 18:42:18

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