イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

(質問主)


猫アイコン 猫 11歳 メス 雑種

体重:2.2kg

飼育歴:0年7ヶ月

居住地:東京都渋谷区

飼育環境:室内

相談は「肝臓病と言われたが、食事療法で様子を見ることから始めるのはどうか?」です。

患畜は、元地域猫のミケちゃん。家から出ていかなくなって完全室内飼いになって約9ヶ月。元々、口内炎がひどく、診てもらうと猫エイズ陽性。今年のに2月には突発性膀胱炎(回復済み)、3月下旬には下肢動脈血栓塞栓症(回復中)になりました。そして、その治療中の血液検査(今日4月6日)で、総ビリルビン値が高く肝臓病と言われました。先生のお話では「この後、黄疸が出てどんどん弱ってく。輸液と強肝剤、飲み薬での治療を始めた方がいい。」とのことでした。ネットで治療法を調べてみると「初期のうちなら食事療法で肝臓の再生能力を活かしての回復も見込める」とする見解も多く、私としては、もしそうなら食事療法から始めて様子を見たいという気持ちです。でもやっぱり、すぐに治療を開始しないといけないでしょうか?

本人の状態としては、痩せている(2.2kg)、食欲あり・排泄(尿、便とも)順調・目の輝きあり・毛づくろいもする・穏やかな寝顔でグッスリ睡眠・足を引きずりながらも(塞栓症回復中のため)自力でトイレに行ったり、家人の出迎えをしてくれる、など悪くはない状態に思えます。

日時2019-04-06 20:03:20

専門の獣医師からの回答

11歳で猫後天性免疫不全ウイルス(FIV,猫エイズ)に感染しており,血栓症も併発とのこと心配ですね。
総ビリルビン値が高いとのことですが,その原因には肝前性(溶血性),肝性,肝後性(閉塞性)があります。
FIV陽性となると感染症により総ビリルビン値が上昇することもあります。
いずれの場合でも総ビリルビン値が異常値となると,通常は深刻な病態であり,原因究明と早期の適切な治療が必要です。
なお,食事療法とありますが,肝臓用の処方食は肝不全用のものなので,もし肝性黄疸や門脈体循環シャントなどの猫以外では,適切な食事とはいえない場合があります。

ご説明を受けられていると思いますが,肝臓は予備能力が高く,同時に再生能力も高いため,末期になるまで症状が現れず,沈黙の臓器といわれるゆえんです。
今回の質問内容は,頂いた情報のみではお答えが難しく,主治医の先生と納得がいくまでご相談されることをお勧めします。
なお,深刻な肝臓病を含めた肝胆道系疾患の精査には,詳細な血液検査に加えて,レントゲン検査,エコー検査,CT検査および肝生検などが必要となります。
FIV陽性で血栓症も併発しているとなると,麻酔をかけての侵襲的な検査はむずかしいかもしれません。
セカンドオピニオンを受けられるのも一案かと思いますが,これまでの病態が複雑ですのでやはり主治医の先生と相談ですね。

日時2019-04-13 02:30:06

猫の皮膚病は飼い主が気づくことが多い病気です。よくある事例や飼い主が気づけるポイントを、猫専門病院「東京猫医療センター」の服部幸院長が動画で解説します。

 
これまでに2,000件以上もの相談が寄せられています。
みなさんの心配事に似ている過去の事例がないか、症状、病気、体の部位、薬、犬種・猫種など気になるキーワードで、相談・回答を検索してみましょう。

相談を検索する

種別: