イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

ひつじ(質問主)


猫アイコン 猫 16歳 オス 雑種

体重:3.4kg

飼育歴:15年11ヶ月

居住地:北海道名寄市

飼育環境:室内

1ヶ月ほど前、ある時突然右の後ろ足の***を引くようになり、現在も治っていません。
経緯は以下に説明致します。
1階で父が掃除機をかけ始めました。
音を嫌うため、いつも2階や掃除機から離れた場所に避難します。
その日も、母がいる2階に避難してきたのですが、このとき初めて右の後ろ足が***を引いていることに気付きます。
父によると、掃除機をかける直前までは普通に歩いていたとのこと。
すぐにかかりつけ医の元へ行き、レントゲン3枚と触診をして頂きました。
結果、骨に異常はなく、腫れ等も見られないため原因は分からないとのことでした。
1週間経っても改善が見られないため(かと言って悪化しているわけでもありません)、再度病院へ連れて行ったのですが、やはり原因は不明だと言われました。
食欲があり排泄も問題ないため、内臓の病気ではないだろうとのことでしたが、極度の病院嫌いということもあり、それ以上の検査等はしていません。
現在に至るまで、***が改善することはなく、食欲も以前と比べると少し落ち体重も3.5から3.4になり、寝ていることが多くなりました。
また、これまで出来ていた走ること、後ろ足に体重をかけて爪を研ぐこと、寝起きの伸びもしなくなりました。
ただ、患っている右の後ろ足を下にした体勢で寝たり、耳を掻くことはできています。
ゆっくりながら、階段を上り下りしたり、排泄の後の砂かけもしています。
元々少食で3.5キロ前後がベスト体重なので、このまま衰弱していくのではと心配でなりません。
前記のように極度の病気嫌いでストレスになるため、通院回数を増やしたり、車で数時間かけて大きな病院に検査を求めて行くことは可能な限り避けたいのが本音です。
考え得る原因、わたしたち家族がしてやれること等、ご教授頂けましたら幸いです。
どうか、どうかよろしくお願い申し上げます。

日時2019-02-12 10:42:12

専門の獣医師からの回答

外傷もないのに猫が突然に片方の足を跛行するとのこと。この様な場合の跛行の原因ですが、悪いほうの足先の温もり(温度)、爪の色(爪の根元のほうの血管が見えれば)に、左右で差はありませんか?右足のほうが冷たく(肉球が解り易い)、爪の色も悪いようであれば、右後ろ足の血液の循環が悪いことが考えられます。猫は、血の塊(血栓)が動脈に詰まることによって、突然両方の後ろ足が麻痺することがあります。この主な原因は「心筋症」といって、心臓の壁が異常に分厚くなって(肥大型心筋症)血栓が出来易くなるもので、逆に心臓の壁が薄くなって心臓が拡張する(拡張型心筋症)場合にも生じます。これらは心臓のエコー検査(超音波検査)で評価することが出来ます。
 16歳という年齢から、その他の原因、例えば椎間板ヘルニアや脊髄神経の血液循環の障害(脊髄梗塞)も可能性としては考えられます。
 レントゲン検査を受けられたとのことですが、高齢猫に一般的な膝関節、肘関節、腰椎などの関節炎はみられなかったのでしょうか。
 その他、跛行の原因として考えられることは色々ですが、高齢であることを考慮すると、脊髄や背骨、骨盤および内臓など身体の何処かに腫瘍が発生していないか、といったこともございます。
 「耳を掻くことは出来ている」とのことですので、最初に挙げた血栓症の可能性は低そうですし、もし血栓症があったとしても比較的末梢(肢の根元でなく先のほう)の細い動脈で生じていることになりますので、時間が経つと周囲から新しい血管が発達して症状に改善がみられることが予測されます。。
 「足の症状は今のところ進行していない」とのことですし、「食欲と排泄に問題ない」とのことですが、少し体力が低下しているのであれば、一度詳しく血液検査を受けてみられると、高齢猫に多い腎機能障害を生じていないかなどを知ることが出来ると思います。
 残念ながら原因が特定できませんので具体的な対処方法をご説明できないのですが、高齢の猫は寒さに弱いので暖かくしてあげてください。また、食餌は高齢猫用の栄養価の高いもの(消化吸収が良く、良い材料で作られた缶詰フード)がお勧めです。
 どうぞお大事になさって下さい

日時2019-02-16 22:01:56

ひつじ(質問主)


先ず、とても丁寧なご返信を頂けましたことに感謝申し上げます。
お忙しい中、時間を割いてくださったのだと思うと、感謝のきもちでいっぱいです。
ありがとうございます。

頂いた回答を何度も何度も拝読致しました。
両脚の温度や見た目(腫れ等)に左右差はありません。
患っている右脚を含め、後ろ足は元々触られるのを嫌がりますが、背中あたりは今まで通り撫でさせてくれます。
ですので、背中や腰に痛みはないのかなぁ?と素人判断で思っていたのですが、腰の腫瘍という可能性もゼロではないのですね。
やはりエコーは受けた方が良いのでしょうか・・・
レントゲンを撮った際、膝にポヤポヤとした軟骨が僅かに見られるとの診断はありましたが、これが痛みや脚を引きずる原因とは考えにくいとのことでした。
また、一昨年のことになりますが、肛門の側が赤く腫れてしまったことがあり、その際におしっこを診てもらったのですが、老猫なのにとてもキレイなおしっこだと言われたことがあります。
血液検査の結果、腎臓はもちろん、他の臓器にも問題はありませんでした。
ただ、前記の通り一昨年のことですので、数値が変化している可能性は否定できないですよね・・・

今のところ、痛みで激しく鳴いたり、寝られない等の症状こそありませんが、やはり以前よりも食欲は落ちているため、AD缶を強制給餌で与えています。
好きな魚やおやつは自発的に食べに来ます。
捻挫にしては治りが遅いですし、かと言って重篤な症状かと言われればそうでもないのか・・・
とにかく、突然走ったり爪を研いだりできなくなってしまった姿がとても可哀想です。
猫にとって最大のストレスである、病院に再度連れて行くことが望ましいのかも含めて検討したいと思います。

日時2019-02-21 03:11:50

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