イヌ・ネコの健康医療相談

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もこび(質問主)


猫アイコン 猫 15歳 オス 雑種

体重:3kg

飼育歴:13年5ヶ月

居住地:神奈川県横浜市金沢区

飼育環境:室内

【Orbital Sclerosing Pseudotumor】との診断を受けました。

現在、ヨーロッパ在住です(居住地の入力が必須でしたので、日本で以前住んでいた場所を入力しました)。猫が上記の診断を受け、辞書やネットで調べてもよくわからないため、こちらで相談しています。

【症状・受診経緯】
1か月ほど前から、目やに(ドロッとした粘膜状のもの)が出るようになる。ただの異物混入だと思い、暫く様子見。それから10日たったあたりから、いわゆる「猫風邪」の症状(涙目と瞼の腫れ)が出た為、病院へ。医者も同じ診断で、抗生物質と痛み止めの注射と目薬を処方されるが、2週間経っても治癒せず、再度病院へ。眼の異常以外は、食欲もあり元気。

医者が左目瞼内側の腫れ部分にしこりを確認。腫瘍のようなものかもしれないとの事で、眼科専門医の受診を勧められる。

眼科専門医を受診したところ、上記病名の可能性が高いと告げられる。


【私の理解では】
・猫には珍しい病気で、治療法がない。
・腫瘍?が大きくなると、眼圧がかかり痛みが生じるようになる。
・または、瞬きが出来なくなり、眼球が乾燥して失明する。
・未発症の反対側の目にもうつる可能性が高い。

【伺いたい事】
・病名の日本語名。
・この病気に対する私の理解は正しいでしょうか。
・日本ではどのような治療が行われているのか。
・眼科医から見せてもらった論文には、検査対象だった7匹中6匹の飼い主が最終的に安楽死を選択したと記載されていて、かなり動揺しています。
最終的にはそのような選択しかないのでしょうか。

宜しくお願い致します。

日時2018-06-13 03:42:36

専門の獣医師からの回答

 本疾患の経験はなく、国内での報告も知りません。論文は、2006年Veterinary Ophthalmologyに掲載の   Idiopathic sclerosing orbital pseudotumor in seven cats と思います。
Orbital Sclerosing Pseudotumorの直訳は、眼窩硬化性偽腫瘍で、眼窩内に固く腫瘍に似たものができる疾患ということでしょう。
 翻訳眼科専門書では、眼窩の項目に「猫の硬化性偽腫瘍」としての記載があります。比較的稀な疾患、眼窩への線維組織の浸潤。数週から数か月後には対側眼も発症。眼球摘出、安楽死が行なわれている(眼球摘出後、しばらくして安楽死になっているので、経過が良くないものと思います)。7頭中3頭で、呼吸器感染、歯肉過形成がみられる。6頭は短毛の雑種猫、性差無。論文記載の平均年齢(8-17)12.8歳。
ステロイド、免疫抑制剤、放射線治療など試みられたが、原因および治療法は不明。
 別の本には、上記7例と別に1例報告があるとのこと。眼窩組織と眼瞼が線維性化により固定され、可動性がなくなる。上眼瞼が退縮して眼球がさらに露出気味となる。瞬きできなくなり露出性角膜炎、角膜潰瘍、角膜穿孔を起こす。眼内には虹彩炎、脈絡膜炎、網膜剥離などの異常がみられる。筋線維芽細胞肉腫を疑うとの説があるようです。なお、肉腫は非上皮性腫瘍で、原則悪性です。

日時2018-06-15 22:32:15

もこび(質問主)


ご回答ありがとうございます。残された時間をどう過ごすか、家族と相談しながら考えていきたいと思います。

日時2018-06-16 01:21:59

猫の皮膚病は飼い主が気づくことが多い病気です。よくある事例や飼い主が気づけるポイントを、猫専門病院「東京猫医療センター」の服部幸院長が動画で解説します。

 

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