実家のわんぱく猫が赤ちゃんとご対面 網でガードしてみたら…

実家のKちゃん。愛らしいお顔をしています
実家のKちゃん。愛らしいお顔をしています

 赤ちゃんの1か月検診を終え、栃木の実家に帰省したときのお話です。

 実家にもKちゃんというわんぱくな白キジ猫がいるので、猫と赤ちゃんは上手く共存できるのか……というテーマが付きまといました。

(末尾に写真特集があります)

 自宅より実家の方が、より緊張度が高いかもしれません。なぜなら、実家のKちゃんと私は、仲が良いとは言えない間柄だからです。

 Kちゃんには、たまに帰省した時にちらっと会うだけなので、毎回初対面扱いをされ、滞在して半日は経たないと近づいてきてもくれません。

 遠くから様子を伺う時間をたっぷり取ってから、私のニオイをかぎに来るKちゃん。その後、“怪しい者ではない”という判定をいただいた後も、「Kちゃ~ん」と呼んでも知らんぷりだし、実家で飼い始めて3~4年経つのに、それほど親密になったことはありません。

 Kちゃんとあまり仲良くなれない一番の理由は、ビビリのKちゃんが私のことを恐れているということですが(もちろん怖い思いをさせたことはありませんよ)、もうひとつ“よく噛む子”だということがあります。猫好きのくせに、噛まれるのは怖いという、中途半端な猫好きの私……。なので、私もビビっているところがあり、仲良く遊ぶまでに至っていません。まぁ、噛まれたところで、大けがするわけでもないのですが。

 我が家の猫たちとは長年の間に培った信頼関係が構築されていて、ある程度言うことを聞いてくれるのが分かっているのに、赤ちゃんと一緒に暮らしたらどうなるか分かりませんでした。まして信頼関係ゼロの実家の猫と、2週間も一緒に暮らせるのか……非常に心配でした。

 ドキドキしながら実家に到着し、赤ちゃんとKちゃんがご対面しました。すると、我が家の猫らとほぼ同じ反応で、“なんとなく興味はあるけど、そんなに近寄らない”という状態でした。

 Kちゃんは活発な一方でビビリ猫でもあるので、赤ちゃんが泣いたら逃げてしまうし、私と赤ちゃんが一緒にいる限りは、私のことが少し怖いので近寄って来ません。母や姉が赤ちゃんを抱っこしていると、なんとなく近づきますが、赤ちゃんの“得体の知れなさ”を前にして、触れようとすることはありませんでした。

 赤ちゃんが寝ているときに、Kちゃんがちょっかいを出さないように、自宅から持参した“蚊帳”をかぶせてみました。

 蚊帳といっても赤ちゃん用なので、昭和の時代にテーブルのおかずを守るためにかぶせていた“ハエ除け”の網と同じようなものです。

Kちゃんと、蚊帳の中で寝る赤ちゃん
Kちゃんと、蚊帳の中で寝る赤ちゃん

 Kちゃんも、赤ちゃんにそれほど強い関心を抱いているわけでもなさそうだったし、あたたかく見守ってくれている様子だったので、何も心配することはありませんでした。

 それでもKちゃんは“蚊帳”そのものに興味を示していて、蚊帳にちょっかいを出していたので、赤ちゃんを守るために持参した蚊帳は、袋に入れて仕舞い込むことになったのでした。

Kちゃんは赤ちゃんより、蚊帳に興味津々
Kちゃんは赤ちゃんより、蚊帳に興味津々

 赤ちゃんのほうは自宅と同じく、Kちゃんのことは“アウトオブ眼中”(参照)。2週間の間、Kちゃんという猫に一切関心を示すことはありませんでした。

猫と赤ちゃんの共存については、少なくとも赤ちゃんが動かない間は、さほど心配することはなさそうです。

(ヤスダユキ)

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