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episode.0

魅力再発見! これまでも、これからも、動物を愛する精神あふれた都市・東京

2022.9.20

江戸から続く伝統と最先端の文化が共存する東京は、多様性を受け入れ、あらゆる人を迎え入れることのできる懐の深い都市でもあります。そこには、人だけでなく犬や猫をはじめとした動物たちもまた、深くかかわってきました。過去から現在、犬や猫を通して東京という街を見ると、その魅力や可能性を、改めて実感することができるのです。そんな「episode(エピソード)」を1~6まで紹介していきますが、その前に、まずはこちらの「episode.0」から物語を始めましょう。

はじまりは江戸時代 犬や猫は大切な家族になった

江戸の時代から、人々は犬や猫を愛し、大切にしてきました。そして東京には、江戸の人々が犬や猫を愛したという証がいまも数多く残ります。「生類憐(あわれ)みの令」で知られる徳川綱吉によって江戸各所に開設された野良犬を保護し世話するための「御囲」や【episode.3】、歌川国芳をはじめとした浮世絵師たちによって描かれた、犬や猫の姿はまさにそれ。その裏に隠されたストーリーをひも解いていくと、江戸という都市で犬や猫に関心を持っていた人々が、どんな思いを抱いていたかがわかります。

猫や犬に思いを寄せていた江戸の人々。その痕跡は、歌川国芳だけでなく多くの幕末の浮世絵師たちの作品にも残されています

また、招き猫の発祥の地とも言われる東京・世田谷区にある「豪徳寺」が創建されたのも江戸時代です。猫は、犬とはまた異なる視点を持って、人々に親しまれてきました。昨今は推計飼育頭数が犬を上回る大人気の猫ですが、実は猫ブームは、江戸時代にも起きていたという説もあるのです。【episode.5】

そして大正から昭和にかけて、いまや世界にも名をはせる忠犬「ハチ」が登場します。今なお語り継がれるハチの逸話からは、犬の深い愛情や人々の動物に寄り添う心、そしてハチを大切に継承する東京の姿を改めて知ることができます。【episode.1】

社会の変容とともに、犬や猫はより大切な存在に

江戸から続く犬や猫を大切に思う精神を礎に、現代において人々はよりいっそう、犬や猫をかけがえのない存在として見るようになりました。親子三世代の大家族から核家族、またふたり暮らしやひとり暮らしなど、さまざまに多様化する家族のカタチの中で、犬や猫もその一員として迎え、寝食を共にし、苦楽を分かち合いながら暮らしています。

東京は、そうした社会の変化に柔軟に対応し、ときに率先してきました。ドッグフレンドリーなホテル、レストラン、商業施設や都市型公園が次々と生まれるなど、犬と愛犬家に優しい東京の今があります。

大切な家族の一員として、犬を連れていける場所も東京にはたくさんあります

愛猫家や愛犬家をとりこにする魅力的なショップや土産物も数多く生まれ、犬や猫をモチーフとするほっこりするような東京土産は、東京で暮らす人だけにかかわらず、全国で愛されています。【episode.6】

また、大都市という印象が強い東京ですが、西部には豊かな自然を擁する多摩エリアが広がります。犬もウェルカムな施設やケーブルカーも存在し、トレッキングをはじめ、豊かな自然を愛犬といっしょに楽しむことができることもまた、東京の大きな魅力と言えるでしょう。【episode.2】

日本の動物福祉を牽引するという、大きな役割

そして東京は、行き場のない犬や猫について考える際に、重要な拠点としての役割も果たすようになってきました。犬や猫の殺処分ゼロを達成しただけでなく、東京都は、保護犬や保護猫の認知拡大、また譲渡先を探すなどにも取り組んできました。

これからの未来、日本における動物福祉向上を牽引(けんいん)していくのが東京の使命です

また、民間でも、工夫を凝らした保護猫カフェなどが多数誕生し、保護犬や保護猫の存在を身近に知ることができるようになってきています。【episode.4】

動物にやさしい社会は、人々にとっても優しい社会。そんな視点から改めてこの街を見ると、新しい東京の魅力が見えてきます。

犬や猫とともに実りある時間を過ごし、知と癒やしを得られる都市・東京都。その伝統と革新を、本編では詳しく紹介していきます。

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