【シー・ズー】美しく優雅な小型犬、性格は明るく友好的 運動と被毛のケアが大切

 人気犬種の特徴や性格、しつけ、お手入れ、飼い方、健康上の注意などを解説する犬種図鑑。今回はチベット生まれ、美しい被毛が優雅で、明るく友好的な小型犬「シー・ズー」です。(出典:学研プラス「まるごとわかる犬種大図鑑」、若山正之獣医師監修)

豊かな被毛が特長の小型犬シー・ズー

シー・ズーの長い毛は毎日ブラッシング必要

 四角く短いマズルと大きな瞳が特長のシー・ズー。1990年にはJKCの登録数でトップに輝いたこともある、安定した人気の犬種です。

 豊かな被毛が体を覆うように生え、優雅な雰囲気をかもしだしています。身のこなしは軽やかですが、体つきは骨太で筋肉質。一方、性格は陽気で社交的です。飼い主や家族に愛情深く接し、子どもの遊び相手にもなってくれます。

長毛が美しい小型犬シー・ズー

 飼育のポイントは大きく分けて3つ。ひとつめは適度な運動を行うこと。太りやすい犬なので室内や庭で遊ばせたり、短時間の散歩に連れていったりしましょう。

 2つめは被毛のケア。長い被毛を美しく保つため、毎日ピンブラシとコームでグルーミングをし、定期的なシャンプーで体を清潔に保ちましょう。また、月1回程度、トリミングをするとよいでしょう。

 3つめは適切な温度管理です。高温多湿な時期は呼吸器系に負担がかかりやすくなります。また、被毛や耳の中が蒸れやすくなるので注意しましょう。

小型犬シー・ズー

シー・ズーの成犬の大きさ

  • 原産国 チベット
  • 体高 27cm以下
  • 体重 4.5~8.1kg

シー・ズーの5段階評価

  • 飼いやすさ ★★★
  • 必要な運動量 ★★
  • トレーニングのしやすさ ★★
  • 寒さに強い ★★
  • 状況判断力 ★★★

小型犬シー・ズーの子犬

【健康上の注意】シー・ズーは構造上、目の病気にかかりやすい

 全体的には頑丈な犬種といえます。しかし、顔が平たく、目が大きい犬は目の病気に注意。被毛で眼球を傷つけやすく、眼球の中心部を涙がうるおしにくいため、角膜の炎症を引き起こすことがあります。また、頭部への刺激を受けたり、ひどく興奮したりすると眼球が飛び出すことがあるので注意。椎間板ヘルニアにかかりやすい傾向があるので、足の異常を見つけたら早急に治療しましょう。

◇シー・ズーがかかりやすい病気

腎臓の障害(腎皮質形成不全、腎形成不全)/眼瞼内反症/角膜炎(乾性角結膜炎、角膜潰瘍)/まつげの乱生/進行性網膜萎縮/網膜剝離/椎間板ヘルニア/アレルギー

小型犬シー・ズー

シー・ズーのルーツはチベット、中国を経て英国へ

 チベットから清王朝に献上されていたラサ・アプソと、中国原産のペキニーズを祖先に持つといわれる犬種。紫禁城でも飼われていました。1920年頃にイギリスに持ち込まれたあと、1934年に同国のケネルクラブに登録され、愛犬家たちに知られるようになりました。

シー・ズーは根気よくしつけないと、かみ癖も

 明るく素直な性格ですが、頑固で気分屋なところがあります。そのため、根気よくしつけないとわがままになってしまい、咬みグセがつくこともあるので注意。毎日のしつけをしっかりと行いましょう。一方でムダ吠えが少ないので集合住宅の飼育に最適です。

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「まるごとわかる犬種大図鑑」
監修:若山正之/写真:藤原尚太郎
発行:学研プラス
判型:A5、242ページ
定価:1500円+税
監修:若山正之
獣医師。若山動物病院(千葉県佐倉市)院長。犬や猫のヘルススパンを延ばす的確な診断とアドバイスに定評があり、寝たきりや認知症になった犬の介護などに、独自のノウハウを持つ。

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