【ミニチュア・シュナウザー】口ひげが特長の小型犬 誰にも友好的で従順、飼いやすい

 人気犬種の特徴や性格、しつけ、お手入れ、飼い方、健康上の注意などを解説する犬種図鑑。今回はドイツ原産、口ひげがトレードマークで飼いやすい小型犬「ミニチュア・シュナウザー」です。(出典:学研プラス「まるごとわかる犬種大図鑑」、若山正之獣医師監修)

ひげが特長の小型犬ミニチュア・シュナウザー
ひげが特長の小型犬ミニチュア・シュナウザー

筋肉質で丈夫な身体、太りやすいので食事管理を

 シュナウザーとはドイツ語で「口ひげ」のこと。特長的な口ひげは、この犬がかつて農場でネズミを退治するときに、反撃から顔を守る役割を担っていました。モグラやネズミを捕まえるテリア犬種は一般的に攻撃的で気性が荒いと言われていますが、ミニチュア・シュナウザーは穏やかで従順な性格。

 人間に対して友好的で、子どもにもやさしく接するので家庭犬にぴったりです。その一方、テリア犬種ならではの度胸があるので、番犬としても優秀です。

穏やかで飼いやすい小型犬ミニチュア・シュナウザー
穏やかで飼いやすい小型犬ミニチュア・シュナウザー

 体はコンパクトですが、骨太で筋肉がしっかりついた体型をしています。とくに首周りは筋肉質で、太く立派な弧を描いています。その体つきを維持するために、毎日十分な運動をさせましょう。散歩は朝夕2回、計1時間ほど。さらに室内や庭に遊べるスペースを確保して、自由に動き回れる環境を作ります。

 食欲が旺盛なので、運動をさせないと肥満になる恐れがあるので注意。食事の管理も怠らないようにしましょう。

小型犬ミニチュア・シュナウザー
小型犬ミニチュア・シュナウザー

ミニチュア・シュナウザーの成犬の大きさ

  • 原産国 ドイツ
  • 体高 30~35cm
  • 体重 4~8kg

ミニチュア・シュナウザーの5段階評価

  • 飼いやすさ ★★★★★
  • 必要な運動量 ★★★
  • トレーニングのしやすさ ★★★★
  • 寒さに強い ★★★
  • 状況判断力 ★★★★★

ミニチュア・シュナウザーの子犬
ミニチュア・シュナウザーの子犬

【健康上の注意】ミニチュア・シュナウザーは泌尿器の病気が多い

 先天的な異常は少ないと言われますが、腎臓病、膀胱炎、尿路結石など、遺伝性が疑われる生殖器系の病気も希に発生します。ほかに、この犬種に多く見られる病気として、小胞性皮膚炎(シュナウザー・コモドーム症候群)があります。これは、毛を刈られた経験があるシュナウザーの尾頭に生じやすい皮膚の異常です。ドライシャンプーで薬浴し、アルコールを塗布する治療が行われます。

◇ミニチュア・シュナウザーがかかりやすい病気

泌尿器の疾患(腎臓病、膀胱炎、尿石)/生殖器の疾患/小胞性皮膚炎(シュナウザー・コモドーム症候群)/若年性白内障(遺伝性)/レッグ・パーセス病/フォン・ビレブラント病

小型犬ミニチュア・シュナウザー
小型犬ミニチュア・シュナウザー

ミニチュア・シュナウザーのルーツは農場のネズミ捕り

 誕生の経緯には諸説ありますが、スタンダード・シュナウザー、アーフェンピンシャー、プードルなどを異種交配して誕生し、農場でネズミ捕りや番犬をしていました。1920年代にアメリカに渡ってからは、家庭犬やショードッグとして広く愛されるようになりました。

ミニチュア・シュナウザーのしけけは子犬時代からしっかりと

 性格が穏やかで命令に対しても忠実ですが、自己主張が強い一面があるため、子犬の頃からしっかりとしつけましょう。甘やかすとわがままに育つこともあります。また、ひとりでいることが苦手なので、一緒に遊ぶ時間や触れ合いの時間を十分に確保しましょう。

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「まるごとわかる犬種大図鑑」
監修:若山正之/写真:藤原尚太郎
発行:学研プラス
判型:A5、242ページ
定価:1500円+税
監修:若山正之
獣医師。若山動物病院(千葉県佐倉市)院長。犬や猫のヘルススパンを延ばす的確な診断とアドバイスに定評があり、寝たきりや認知症になった犬の介護などに、独自のノウハウを持つ。

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