【ゴールデン・レトリーバー】大きな体でたれ目、賢くやさしい犬 広い家なら室内飼いも可能

 人気犬種の特徴や性格、しつけ、お手入れ、飼い方、健康上の注意などを解説する犬種図鑑。今回は、イギリスで鳥猟犬として育てられた、大きくてやさしい犬「ゴールデン・レトリーバー」です。(出典:学研プラス「まるごとわかる犬種大図鑑」、若山正之獣医師監修)

大型犬ゴールデン・レトリーバー

ゴールデン・レトリーバーは毎日ブラッシング、水遊びなど運動もたくさん

 英語で「回収する」という意味の「レトリーブ」が由来の通り、かつてはイギリスやスコットランドで、鳥猟犬と活躍していました。大型で体格のよい犬ですが、少し垂れ気味の目が、やさしい印象を与えます。

 その表情通り、性格も温和でやさしい犬。子犬の頃は少しやんちゃですが、成犬になるにしたがって落ち着き始め、子どもやほかのペットにも友好的に接します。スペースさえ確保できれば室内飼いも可能です。

大型犬ゴールデン・レトリーバー

 豊かな被毛は、コームとピンブラシで毎日お手入れをしましょう。とくに換毛期は大量の毛が抜けるので念入りに。シャンプーは週1回程度を目安に行いましょう。

 この犬種は運動量を多く確保することが大切。散歩は朝夕1時間ずつ、計2時間は行いましょう。それ以外にボール遊びや、ロープ遊びなどでたくさん体を動かせてあげます。また、祖先が水辺で猟をしていたこともあり、水遊びが大好き。安全な場所で泳がせるとよいでしょう。

朝夕1時間ずつの散歩が必要な大型犬ゴールデン・レトリーバー

ゴールデン・レトリーバーの成犬の大きさ

  • 原産国 イギリス(スコットランド)
  • 体高 51~61cm
  • 体重 25~34kg

ゴールデン・レトリーバーの5段階評価

  • 飼いやすさ ★★★★★
  • 必要な運動量 ★★★★★
  • トレーニングのしやすさ ★★★★★
  • 寒さに強い ★★★
  • 状況判断力 ★★★★★

ゴールデン・レトリーバーの子犬

【健康上の注意】ゴールデン・レトリーバーはたくましくて元気だが、遺伝性の問題も

 身体的にたくましい犬種ですが、遺伝性疾患が多く見られます。とくに股関節の形成不全が高い確率で発生するので、十分に注意しましょう。また、白内障も遺伝性の要因によって発症する確率が高く、網膜の萎縮により目が正常に働かなくなる進行性網膜萎縮にも注意しましょう。さらに皮膚を引っかいたり、同じ場所をなめ過ぎたりすることで、急性湿性皮膚炎にかかりやすい傾向があります。

◇ゴールデン・レトリーバーがかかりやすい病気

ひじ関節・股関節の形成不全/白内障(遺伝性)/進行性網膜萎縮/アトピー性皮膚炎、湿性皮膚炎/心臓疾患(大動脈弁下部狭窄)/眼瞼内反症/がん/ A 型血友病/小脳形成不全

穏やかな顔をした大型犬ゴールデン・レトリーバー

ゴールデン・レトリーバーの正確な起源は不明、水陸両用で優秀な番犬

 正確な起源はわかっていません。一説では、黄色の毛色を持つウェービーコーテッド・レトリーバーとセターを交配させた犬が祖先で、さらにニューファンドランドやアイリッシュ・セターと交配させたと考えられています。水陸両用の優秀な番犬として活躍していました。

運動量が必要な大型犬ゴールデン・レトリーバー

ゴールデン・レトリーバーは大きいので、飛びつかないように訓練を

 忍耐強い性質で、かつては人間とともに猟犬として従順に働いていたということもあり、しつけをしやすい犬です。大型で力が強いので、人に飛びついたり、リードを引っ張ったりしないように訓練しましょう。犬に悪気がなくても、思わぬ事故につながる恐れがあります。

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「まるごとわかる犬種大図鑑」
監修:若山正之/写真:藤原尚太郎
発行:学研プラス
判型:A5、242ページ
定価:1500円+税
監修:若山正之
獣医師。若山動物病院(千葉県佐倉市)院長。犬や猫のヘルススパンを延ばす的確な診断とアドバイスに定評があり、寝たきりや認知症になった犬の介護などに、独自のノウハウを持つ。

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