【フレンチ・ブルドッグ】立ち耳に大きな目、しわくちゃ顔の小型犬 ムダ吠え少なく室内向き

 人気犬種の特徴や性格、しつけ、お手入れ、飼い方、健康上の注意などを解説する犬種図鑑。今回はブルドッグを立ち耳にしたような愛嬌のある小型犬「フレンチ・ブルドッグ」です。(出典:学研プラス「まるごとわかる犬種大図鑑」、若山正之獣医師監修)

愛嬌のある顔が特徴の小型犬フレンチ・ブルドッグ

フレンチ・ブルドッグはがっちりした体で快活、ただ留守番は苦手

コウモリの羽のような立ち耳に、少し離れぎみの大きな目、そして幅広で短いマズル。これらのバランスが、この犬独特の愛嬌をかもしだしています。体高が30㎝程度のコンパクトなボディですが、骨太で筋肉が豊富な、がっしりとした体つき。性格は明るく活発で、好奇心旺盛です。

ムダ吠えが少なく、さらに体臭も少ないので、室内飼いに最適と言えます。ただし、寂しがりやなので、お留守番が多い家庭には向いていません。

小型犬フレンチ・ブルドッグ

被毛が短いのでお手入れは簡単。固くしぼった布で拭くか、獣毛ブラシで軽くブラッシングをする程度で構いません。一方、顔にしわが多いため、食後や運動後には蒸しタオルでしわの中を拭き、清潔に保つことが大切です。

飼育の注意点は2つ。ひとつめは、マズルが短いので、暑さに弱いこと。夏場の温度管理を徹底しましょう。2つめは体重管理です。食欲旺盛で太りやすいため、量や質に注意して、毎日のフードメニューを考えてあげましょう。

小型犬フレンチ・ブルドッグ

フレンチ・ブルドッグの成犬の大きさ

  • 原産国 フランス
  • 体高 30cm前後
  • 体重 8~14kg

フレンチ・ブルドッグの5段階評価

  • 飼いやすさ ★★★★
  • 必要な運動量 ★★★
  • トレーニングのしやすさ ★★★
  • 寒さに強い ★★
  • 状況判断力 ★★★

小型犬フレンチ・ブルドッグ

【健康上の注意】フレンチ・ブルドッグは先天性異常に加え、シワが不潔だと細菌感染も

口蓋裂、オスの睾丸停滞、尿管の位置の異常など、ときおり先天性異常が見られます。また、顔や体にシワが多いため、細菌感染を起こしやすい傾向があります。シワの間は常に清潔にしておきましょう。そのほか、眼瞼内反症・外反症、流涙症、角膜潰瘍など、目の病気に注意。また、股関節形成不全や、肩やひじの慢性疲労から引き起こされる関節炎などにも注意しておきましょう。

◇フレンチ・ブルドッグがかかりやすい病気

眼瞼内反症/眼瞼外反症/水頭症/肺動脈弁狭窄/動静脈瘤/脊髄の一部欠損/口蓋裂/軟口蓋過長症/鼻腔狭窄/睾丸停滞(オス)/異所性尿管/膿皮症/悪性リンパ腫/がん

小型犬フレンチ・ブルドッグ

フレンチ・ブルドッグのルーツはパリ パグなどを交配

グリッシュ・ブルドッグを基礎に、パグやテリアを交配して作出したとする説が一般的です。1800年代にパリで生まれ、ネズミ捕りに使われていましたが、やがて愛玩犬として飼われるようになり、多くの人々に愛されるようになりました。

フレンチ・ブルドッグは順々でしつけやすい、穏やかに教えて

飼い主の言うことに従順で、比較的訓練がしやすい犬です。飼い主の言動を注意深く観察する傾向があるので、ミスをしても大きな声で強く叱ることは避けましょう。落胆した様子を見せたり、静かな口調で諭すように叱ったりするほうが、効果的にしつけられます。

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「まるごとわかる犬種大図鑑」
監修:若山正之/写真:藤原尚太郎
発行:学研プラス
判型:A5、242ページ
定価:1500円+税
監修:若山正之
獣医師。若山動物病院(千葉県佐倉市)院長。犬や猫のヘルススパンを延ばす的確な診断とアドバイスに定評があり、寝たきりや認知症になった犬の介護などに、独自のノウハウを持つ。

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