【ウェルシュ・コーギー・ペンブローク】英王室で愛されてきた小型犬 活発で誰にも友好的

 人気犬種の特徴や性格、しつけ、お手入れ、飼い方、健康上の注意などを解説する犬種図鑑。今回はユニークな体形で愛嬌があり、イギリス王室でも愛される小型犬「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」です。(出典:学研プラス「まるごとわかる犬種大図鑑」、若山正之獣医師監修)

小型犬ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

コーギーは胴長短足でも機敏に動く犬、十分な運動が必要

 筒状の長い胴と、がっしりとした短い足で機敏に動く姿が愛嬌たっぷりの犬。かつてはイギリスのウェールズで、昼間は牧羊犬として、夜は番犬として働いていました。

 一方、愛玩犬としても広く受け入れられており、イギリス王室では古くからこの犬が飼われ、現在はエリザベス女王の愛犬として有名です。

特徴的な体形の小型犬ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

 性格は活発で好奇心が強く、人にもほかの犬にもフレンドリー。愛玩犬に最適です。一方、警戒心が強いため、番犬としても活躍できます。

 被毛は短めですが、抜け毛が多いので毎日のブラッシングが欠かせません。とくに換毛期は念入りにお手入れをしましょう。シャンプーは月1〜2回くらいで構いません。

 小型犬ながら、スタミナたっぷりの犬種なので、豊富な運動が必要。散歩は毎日2回、各30分くらいを目安に。賢いのでドッグスポーツをさせるのもお勧めですが、胴長の体型は背骨に負担がかかりやすいので、ジャンプをするような競技は控えましょう。

小型犬ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの成犬の大きさ

  • 原産国 イギリス
  • 体高 25~30.5cm
  • 体重 10~12kg

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの5段階評価

  • 飼いやすさ ★★★★
  • 必要な運動量 ★★★★
  • トレーニングのしやすさ ★★★★
  • 寒さに強い ★★★
  • 状況判断力 ★★★★

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの子犬

【健康上の注意】コーギーは体型から椎間板ヘルニアが多い

 この犬種は、ダックスフンドと同じルーツを持ち、胴長短足がさまざまな問題を引き起こします。とくに椎間板ヘルニアにかかることが多く、足のしびれや麻痺の症状が出ます。悪化する前に治療しましょう。幼犬時(1〜2歳)には、脳の異常によるてんかん発作を起こしやすいようです。また、尿路に結石ができやすく、オスは急性尿道閉塞にも注意しなければいけません。

◇コーギーがかかりやすい病気

頸椎症(首の椎間板ヘルニア)/てんかん/尿結石(オスは急性尿道閉塞を起こす)/股関節の形成不全/眼球脱出/進行性網膜萎縮/緑内障/肩関節の捻挫

牧羊犬だった小型犬ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークのルーツは牧羊犬、牛の足元を走る

 フランスの職工たちがイギリスに持ち込んだ犬が祖先と言われています。その後、ウェールズ州のペンブロークシャー地方で牧羊犬および番犬として改良が進みました。胴長で短い足は、牛や羊を追うときに足の間を縫うように走るため改良されたことによるものです。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは賢すぎ、しつけ重要

 集中力が高く、もの覚えがよいため基本的なしつけはすぐに習得します。しかし、賢すぎるため、甘やかしてしまうと飼い主を見くびるようになってしまい、反抗的になることがあります。子犬の頃からしつけをしっかりと行い、毅然とした態度で接するようにしましょう。

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「まるごとわかる犬種大図鑑」
監修:若山正之/写真:藤原尚太郎
発行:学研プラス
判型:A5、242ページ
定価:1500円+税
監修:若山正之
獣医師。若山動物病院(千葉県佐倉市)院長。犬や猫のヘルススパンを延ばす的確な診断とアドバイスに定評があり、寝たきりや認知症になった犬の介護などに、独自のノウハウを持つ。

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