【パグ】しわだらけ、ぺちゃんこな鼻の愛嬌ある顔 知的で冷静、根強い人気の小型犬

 人気犬種の特徴や性格、しつけ、お手入れ、飼い方、健康上の注意などを解説する犬種図鑑。今回は、ぺちゃんこな鼻で愛嬌ある風貌ながら、知的で冷静な小型犬「パグ」です。(出典:学研プラス「まるごとわかる犬種大図鑑」、若山正之獣医師監修)

小型犬パグ
小型犬パグ

パグはムダ吠え少なく室内向き、暑さは苦手、しわは皮膚病に注意

 しわだらけの顔と、つぶれた鼻先の愛敬たっぷりな風貌で、長年安定した人気がある犬です。そんな見た目とは裏腹に、性格は知的で冷静。プライドが高い一面もありますが、飼い主や家族には忠実で愛情深く接してくれます。ムダ吠えが少ないので、集合住宅での飼育も可能です。

 小柄ながら肉付きのよい体型で、丈夫な犬種です。一方、鼻先がつぶれているため、体温調節がとても苦手。とくに暑さに弱いので、夏場はエアコンを活用して快適な環境を作ってあげなければいけません。

小型犬パグ
小型犬パグ

 抜け毛が多いので、最低でも週2回はラバーブラシでブラッシングを行います。また、顔のしわの中は蒸れやすく、皮膚病の原因になることも。固くしぼった布でしわの内部を頻繁に拭き、清潔で乾燥した状態を保ちましょう。

 活発で運動好きなので、毎日30分程度の散歩が欠かせません。ただし、前述の通り暑さに大変弱いので、夏場は朝夕の涼しい時間に出かけるようにしましょう。

小型犬パグ
小型犬パグ

パグの成犬の大きさ

  • 原産国 中国
  • 体高 25~28cm
  • 体重 6.3~8.1kg

パグの5段階評価

  • 飼いやすさ ★★
  • 必要な運動量 ★★
  • トレーニングのしやすさ ★★
  • 寒さに強い ★★★
  • 状況判断力 ★★★

パグの子犬
パグの子犬

【健康上の注意】パグは先天的に口の病気が多い、爪はまめに手入れを

 ツメが長めなので、室内の硬い床で生活していると、足首に障害を起こすことがあります。先天性の異常としては、口蓋裂、口唇裂が多く、口蓋が垂れてしまうと、食事がとりにくくなったり、呼吸困難になったりします。また、暑さに弱い犬種なので、熱中症には十分に注意しなければいけません。夏場の散歩は早朝や夕方に出かけるようにして、こまめな水分補給を心がけましょう。

◇パグがかかりやすい病気

口蓋裂/口唇裂/軟口蓋過長症/鼻腔狭窄/膝蓋骨の脱臼/皮膚炎(シワの中の炎症、毛包虫症)/眼瞼外反症/尿路結石/心臓病/関節炎/レッグ・パーセス病

小型犬パグ
小型犬パグ

パグは少々頑固、しつけは粘り強く

 少し頑固で自我が強い一面があります。訓練に応えてくれない場合は、トレーニングメニューを工夫したり、犬が好むおもちゃで気をひいたりして、粘り強くしつけましょう。もの覚えはよいほうなので、しっかりとしつけができれば優秀な家庭犬になってくれるでしょう。

パグのルーツはペキニーズと同じ、19世紀に人気復活

 ペキニーズと同じ祖先を持ち、紀元前からチベットの僧侶に飼われていたと言われています。17世紀にヨーロッパに持ち込まれ、権力者や王族に愛されました。一時は人気が衰え、絶滅寸前まで数が減りましたが、19世紀にアメリカで人気が出て、繁殖が進みました。

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「まるごとわかる犬種大図鑑」
監修:若山正之/写真:藤原尚太郎
発行:学研プラス
判型:A5、242ページ
定価:1500円+税
監修:若山正之
獣医師。若山動物病院(千葉県佐倉市)院長。犬や猫のヘルススパンを延ばす的確な診断とアドバイスに定評があり、寝たきりや認知症になった犬の介護などに、独自のノウハウを持つ。

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