【ラブラドール・レトリーバー】盲導犬にもなる、利口で温和な大型犬 誰にでも友好的

 人気犬種の特徴や性格、しつけ、お手入れ、飼い方、健康上の注意などを解説する犬種図鑑。今回は、盲導犬などにも使われる、利口で温和な大型犬「ラブラドール・レトリーバー」です。(出典:学研プラス「まるごとわかる犬種大図鑑」、若山正之獣医師監修)

大型犬ラブラドール・レトリーバー
大型犬ラブラドール・レトリーバー

ラブラドール・レトリーバーは幼犬期は相当ヤンチャ、運動量必要

 飼い主の命令に献身的に取り組むうえ、温和でやさしい性格をした理想的な家庭犬です。また、能力の高さを活かし、盲導犬をはじめとした作業犬としても活躍中です。

 ただし、この穏やかな性格は生後2年以降のもの。幼犬期は、かなりやんちゃな性格です。つねに飼い主と遊びたがるので、たっぷり時間をとってあげましょう。2歳を超えると、急に落ち着いた様子に変わっていきます。

大型犬ラブラドール・レトリーバー
大型犬ラブラドール・レトリーバー

 利口でしつけがしやすく、家族以外の人やほかの動物にもフレンドリー。初心者でも安心して飼える犬です。

 一方、運動量が豊富なので、毎日の散歩や遊びにつき合える時間と体力が必要です。散歩は朝夕2回、各1時間ずつ。広い場所での自由運動もさせましょう。また、水泳やボール遊びを好むので、これらの運動も取り入れてあげましょう。

 被毛は短めですが、1年を通して抜け毛があるので、毎日のブラッシングが欠かせません。シャンプーは月1回程度で構わないでしょう。

大型犬ラブラドール・レトリーバー
大型犬ラブラドール・レトリーバー

ラブラドール・レトリーバーの成犬の大きさ

  • 原産国イギリス
  • 体高54~57cm
  • 体重25~34kg

ラブラドール・レトリーバーの5段階評価

  • 飼いやすさ ★ ★ ★ ★ ★
  • 必要な運動量 ★ ★ ★ ★ ★
  • トレーニングのしやすさ ★ ★ ★ ★ ★
  • 寒さに強い ★ ★ ★
  • 状況判断力 ★ ★ ★ ★ ★

ラブラドール・レトリーバーの子犬
ラブラドール・レトリーバーの子犬

【健康上の注意】ラブラドール・レトリーバーは眼周辺の疾患が多い

 この犬種は優性遺伝による疾患として、白内障が多く見られます。ほかにも網膜萎縮、網膜形成不全などの目の障害が多く見受けられます。また、股関節や肩関節の形成不全は、遺伝性の病気として生後6か月から1年頃に発症しやすいため、異常を感じたら早めに治療しましょう。筋ジストロフィーも、この犬種の遺伝病で、生後3か月ほどで歩行異常や運動障害が発生することがあります。

◇ラブラドール・レトリーバーがかかりやすい病気

白内障などの目の病気/股関節・肩関節の形成不全/甲状腺機能低下症/皮膚がん/巨大食道症/糖尿病、低血糖症/ A 型血友病/筋ジストロフィー/食物アレルギー/てんかん/直腸脱・子宮脱/欠歯

大型犬ラブラドール・レトリーバー
大型犬ラブラドール・レトリーバー

ラブラドール・レトリーバーは英国で猟犬として改良され従順な犬に

 16世紀頃に北欧やイギリスの漁船に同乗し、カナダへ渡った犬が祖先という説が有力です。当時は気性の激しい犬だったようですが、1800年代にイギリスへ渡り、猟犬として改良が重ねられるうちに、現在のようなやさしくて従順な犬になっていったとされています。

ラブラドール・レトリーバーの飛びつきは事故にも、しないようにしつけを

 とても頭がよいうえ、飼い主に従順なので、基本的なしつけはすぐにマスターできます。温和な性格ですが、力が強いので、犬がじゃれているつもりでも思わぬ事故を引き起こすことがあります。とくに飛びつきやリードの引っ張りは、子犬の頃にやめさせておきましょう。

 犬種図鑑一覧へ

「まるごとわかる犬種大図鑑」
監修:若山正之/写真:藤原尚太郎
発行:学研プラス
判型:A5、242ページ
定価:1500円+税
監修:若山正之
獣医師。若山動物病院(千葉県佐倉市)院長。犬や猫のヘルススパンを延ばす的確な診断とアドバイスに定評があり、寝たきりや認知症になった犬の介護などに、独自のノウハウを持つ。

あわせて読みたい

 犬を飼い始めるとき、どうやって探しますか――。最近でこそペットショップで買う人が多いですが、それ以外にも、犬と出会う方法はあります。譲渡会などを通じて、行政や保護団体などに一時保護された保護犬を引き取って飼えば、処分される不幸な犬を救うことにもなります。欧米では、買うより譲渡を受ける方が一般的。飼い始めれば、どの子もかわいい家族です。
 ペットショップで数十万円もする犬を買う前に、まず保護犬を飼うことを考えてみませんか。関係記事をご紹介します。