【キャバリア】誰にもやさしく、身体も丈夫、理想的な家庭犬 ただし肥満には要注意

 人気犬種の特徴や性格、しつけ、お手入れ、飼い方、健康上の注意などを解説する犬種図鑑。今回は、子どもや他の動物にも友好的で、身体も丈夫、理想的な小型の家庭犬「キャバリア」(正式名はキャバリア・キング・チャールズ・スパニエル)です。(出典:学研プラス「まるごとわかる犬種大図鑑」、若山正之獣医師監修)

小型犬キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは警戒心に乏しく番犬に不向き

 飼い主や家族だけでなく、はじめて会った見知らぬ人にも友好的に接してくれる犬です。子どもやほかの動物とも良好な関係を築けるので、性格の面でまったく手のかからない犬と言えます。ただし、警戒心に乏しいので、番犬の働きは期待できません。

 ウェーブがかかった美しい被毛は、毛玉になりやすいので毎日のお手入れが必要。とくに耳周りの飾り毛は念入りに行いましょう。また、垂れ耳なので、蒸れないように耳の中の掃除も欠かせません。

小型犬キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

 性格がよく、身体も丈夫な理想的な家庭犬ですが、唯一の欠点は太りやすいこと。運動と食事のバランスに気を配り、体型の管理をしましょう。

 とくに運動量が落ちる老犬以降は要注意。体重が増えて膝に負担がかかり、膝蓋骨(しつがいこつ)に障害が出たり、栄養の偏りで皮膚疾患をおこしたりしてしまいます。足腰の衰えを防ぐため、幼犬期から毎日2回、それぞれ20分くらいの散歩を欠かさないようにすることが、健康を維持する秘訣です。

小型犬キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの成犬の大きさ

  • 原産国 イギリス
  • 体高 31~33cm
  • 体重 5.4~8kg

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの5段階評価

  • 飼いやすさ ★★★★
  • トレーニングのしやすさ ★★★
  • 寒さに強い ★★★
  • 状況判断力 ★★★

小型犬キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

【健康上の注意】キャバリアは病気の少ない犬種、臍ヘルニアには注意

ほかの犬種とは異なり、病気を引き起こすほどの無理な交配はしていないので、病気は比較的少ない犬種です。しかし、先天性の要因で起こる臍ヘルニアには注意しましょう。いわゆる出べそ状態になる病気ですが、最悪の場合、腸閉塞になってしまうので、早めの対処が必要です。また、垂れ耳の犬なので、耳の中が蒸れやすく、それが原因で病気になることがあります。常に清潔に保ちましょう。

◇キャバリアのかかりやすい病気

心臓病/糖尿病/口蓋裂/臍ヘルニア/膝外/骨の脱臼/白内障

小型犬キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

キャバリアは素直で賢く、初心者でもしつけ可能

 気立てがよく、素直で賢い犬です。行動力があり、トレーニングにもしっかりとついてくるので、初心者でも苦労せずにひと通りのことを教えられるでしょう。失敗しても強く叱らず、スキンシップをしながらやさしく教えれば、元々の性格のよさがさらに引き出されます。

キャバリアの祖先はキング・チャールズ・スパニエル

 キング・チャールズ・スパニエルが祖先で19世紀初頭に作出されました。キング・チャールズは、パグを参考にした交配により、マズルが短くなり始めていましたが、いにしえの姿を取り戻そうとした愛好家たちの働きで改良され、その結果生まれたのがこの犬です。

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「まるごとわかる犬種大図鑑」
監修:若山正之/写真:藤原尚太郎
発行:学研プラス
判型:A5、242ページ
定価:1500円+税
監修:若山正之
獣医師。若山動物病院(千葉県佐倉市)院長。犬や猫のヘルススパンを延ばす的確な診断とアドバイスに定評があり、寝たきりや認知症になった犬の介護などに、独自のノウハウを持つ。

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