【ミニチュア・ピンシャー】小型でも勇敢で、プライドの高い犬 知らない相手には警戒心

 人気犬種の特徴や性格、しつけ、お手入れ、飼い方、健康上の注意などを解説する犬種図鑑。今回は、ドーベルマンにも似たスタイリッシュな小型犬「ミニチュア・ピンシャー」です。(出典:学研プラス「まるごとわかる犬種大図鑑」、若山正之獣医師監修)

小型犬ミニチュア・ピンシャー
小型犬ミニチュア・ピンシャー

ミニチュア・ピンシャーの立ち姿は風格漂うが、細い脚の骨折に注意

 ドーベルマンを小型化したような姿をしているため、関係があると思われがちですが、実際はドーベルマンより200年ほど前に作出された犬です。体高は最大でも30㎝程度の小型犬ですが、引き締まった筋肉と、堂々とした立ち姿からは風格さえ感じます。

 プライドが高く、自分よりも大きな相手に立ち向かう勇敢さも持ち合わせているため、最初はなかなか人に心を許しません。しかし一度信頼されれば、飼い主やその家族に対して強い愛情を注いでくれます。見知らぬ人には強い警戒心を示すので、番犬としても活躍できるでしょう。

小型犬ミニチュア・ピンシャー
小型犬ミニチュア・ピンシャー

 筋肉質な身体が示す通り、体を動かすことが大好き。朝夕2回、それぞれ20分程度散歩をさせましょう。また、広い場所で自由に運動することも喜びますが、四肢が細く、高い場所から飛び降りると骨折の恐れがあります。安全を確保して遊ばせましょう。

 お手入れは比較的簡単。週に1度くらいブラッシングをするだけで十分です。

小型犬ミニチュア・ピンシャー
小型犬ミニチュア・ピンシャー

ミニチュア・ピンシャーの成犬の大きさ

  • 原産国 ドイツ
  • 体高 25~30cm
  • 体重 4~6kg

ミニチュア・ピンシャーの5段階評価

  • 飼いやすさ ★★★★
  • 必要な運動量 ★★★
  • トレーニングのしやすさ ★★★★
  • 寒さに強い ★★
  • 状況判断力 ★★★★

小型犬ミニチュア・ピンシャー
小型犬ミニチュア・ピンシャー

【健康上の注意】ミニチュア・ピンシャーは脱腸や皮膚病などに注意必要

 足のつけ根から小腸がはみ出てしまう、鼠径ヘルニア(脱腸)を発症しやすい傾向があります。原因は先天性や事故などの外傷によるものなど、さまざまです。また、この犬種の幼犬は、大腿骨が変形することで、血液の循環不良が起き、壊死してしまうレッグ・パーセス病にもかかりやすいので注意。さまざまな皮膚病にもかかりやすく、皮膚の色素が欠落し、大きな斑点ができることがあります。

◇ミニチュア・ピンシャーがかかりやすい病気

肩関節の脱臼/鼠径ヘルニア/レッグ・パーセス病/皮膚病/皮膚の色素欠落

ミニチュア・ピンシャーのルーツは、ネズミ駆除用の犬だった

 16世紀に、ネズミを駆除する犬としてジャーマン・ピンシャーを小型化させたことが始まりです。発祥地のドイツ以外にもスカンジナビア半島でも飼われていました。長く雑種として扱われており、アメリカン・ケネル・クラブに公認されたのは1929年のことです。

小型犬ミニチュア・ピンシャー
小型犬ミニチュア・ピンシャー

自己主張の強いミニチュア・ピンシャーには、一貫したしつけが必要

 利口な犬ですが、プライドが高くて自己主張が強い一面があります。そのため甘やかしてしまったり、一貫しない指示を出したりすると、飼い主をみくびり、わがままに育つことがあります。子犬の頃から毅然とした態度で接すれば、飼い主や家族と強い絆を結べます。

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「まるごとわかる犬種大図鑑」
監修:若山正之/写真:藤原尚太郎
発行:学研プラス
判型:A5、242ページ
定価:1500円+税
監修:若山正之
獣医師。若山動物病院(千葉県佐倉市)院長。犬や猫のヘルススパンを延ばす的確な診断とアドバイスに定評があり、寝たきりや認知症になった犬の介護などに、独自のノウハウを持つ。

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