イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

バロン(質問主)


犬アイコン 犬 12歳 オス チワワ

体重:2.6kg

飼育歴:11年9ヶ月

居住地:埼玉県戸田市

飼育環境:室内

今年、4月1日に、足の甲に、肥満細胞腫の悪性癌が発見されました。年齢登録間違いましたが、今…年齢13歳。13歳なので、外科手術を止める決断しました。断脚と言われ、肥満細胞腫は再発するので。グレード2です。外科手術しないので、完治しないのは、知ってます。先週から、バラディアを隔日に、服用してます。後、腫れをおさえる、ヒスタミン。問題は、プレドニンを服用するか?で、悩んでます。バロンは、服用前の検査で、転移無し。エコーも、年齢以上に綺麗でした。全く血液も、異常無し。脚の甲の、肥満細胞腫は、腫れたり…引っ込んだり。パラディア副作用も無くて、元気です。医師は、飼い主の選択に任せると言うので、プレドニンは、断りました。服用するならば、2.5mgを毎日と。私は、膠原病なので、プレドニン服用で、詳しいです。バロンに、プレドニンも服用させた方が?良いのでしょうか?。バロンは、今…超元気で、超食欲あって。プレドニン服用すると、更に、食欲増進します。更に、プレドニンの副作用で、内臓数値も、悪化すると思うので…。でも、腫れが、酷い時…プレドニン必要かな?と悩む日々です。今…パラディア服用1週間です。今迄…散々、舐めてた…脚の癌の腫れを舐めるのを、一切しなくなって、驚いてます。でも、腫れたり。腫れなかったり。今…プレドニン必要ですか?今の状態で、必要ですか?プレドニンは、最後にと、思ってるのですが?もし、必要ならば…2.5mg必要ですか?。看取る事は、分かってます。私は、バロンが、辛くない用にが、1番なので…。

日時2021-04-28 03:09:51

専門の獣医師からの回答

 肥満細胞腫には様々な挙動(良性~悪性)がみられます。肥満細胞腫の悪性度や予後の判定には、病理組織学的検査による組織学的グレード分類(腫瘍細胞の形態だけではなく、広がりや脈管浸潤なども評価する方法で、グレード1~3に分類され、数値が大きいほど悪性度が高く予後も悪いと判断します)が必要となるため、手術で腫瘍を摘出した後でないと、正確な判断はできません(細胞診のみでグレード分類は出来ません。グレード2はどのように診断されたのでしょうか?)。肥満細胞腫の治療は、完全切除できれば根治が期待できるため、外科手術が第一選択となります。既に転移が認められており、外科手術だけで根治が期待出来ない場合や外科手術を希望されない場合は、内科治療が第一選択となる場合もありますが、根治の可能性は外科手術に比べると劣ると思われます。外科手術は完全切除を目指すため、できるだけ広範囲に切除(腫瘍の周囲2~3cmの正常組織をつけて切除)する方法が推奨されています。広範囲の切除が難しい場合は、可能な範囲で切除するか内科治療で腫瘍を小さくしてから切除するという方法が選択される場合もあります。広範囲の切除が出来なかった場合でも、切除後の病理組織学的検査の結果で、肥満細胞腫のグレードが1~2で、完全切除されており脈管浸潤もなかった場合は、術後の補助療法(抗癌剤や分子標的薬の投与など)は必要なく、根治が期待できます。不完全切除や脈管浸潤が認められた場合は、術後の補助療法が必要となります。
 今回は、外科手術を選択せずにパラディア(トセラニブ)を選択されたとのお話ですが、寛解には至っていない状態だと思われます。グルココルチコイド(プレドニン)は、分子標的薬使用時に併用することで、細胞障害性が増強される(治療効果が高くなる)ことを期待して使用されます。また、肥満細胞の脱顆粒抑制効果も期待して使用されます。グルココルチコイドは、1mg/kg(体重2.5kgの投与量は2.5mg)で投与を開始しますが、寛解に至った後は、漸減していきますので、1mg/kgを飲み続けるわけではありません。分子標的薬単剤での反応が充分でない場合、グルココルチコイドの併用は一つの選択肢になると思われますが、どうしてもグルココルチコイドの使用に抵抗があるようでしたら、分子標的薬をトセラニブからイマチニブに変更することを検討しても良いかもしれません。
飼い主様のご希望や疑問点を主治医にしっかりと伝えて、納得いく形で治療を受けられることをお勧め致します。

日時2021-05-02 00:11:32

バロン(質問主)


先生の言う通り、刺しただけの生検で、外科での、グレード2では、ありません。肥満細胞腫は、再発を繰り返すので、大きく切除。更に、脚の甲なので、他の病院でも、脚首。もしくは、断脚が、ベストだと。13歳。頑張ったと、諦めました。川崎・足立区の高度医療センターも行く予定でしたが、診察25万。手術・その後で、70万。100万は必要だと。お金の問題も、ありますが、他の肥満細胞腫の断脚しても、再発している愛犬多数で。13歳なので…。
薬説明ありがとうございました。プレトニン、検討して見ます。本当に、小さくなったり、大きくなったりで…。他の分子標的薬も検討してみます。お忙しいのに、ありますがとうございました。

日時2021-05-02 10:45:30

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