イヌ・ネコの健康医療相談

犬が乳腺腫瘍を発症し化膿しました 投薬と消毒で治療中ですが改善しますか?

飼い主からの相談に専門の獣医師が回答します

ポピー(質問主)


犬アイコン 犬 15歳 メス 雑種

体重:10.7kg

飼育歴:14年8ヶ月

居住地:大分県大分市

飼育環境:室内

柴系雑種、14歳(9月で15歳)雌、避妊はしていません。発症したのは去年8月頃、発情で出血が3ヶ月位止まらず病院を受診。乳腺の所にしこりが、結局乳腺腫瘍との事。手術はせず注射と薬で治療。その時は、日に日にしこりが小さくなっていき、このまま完治かと思いましたが、又3月頃しこりができて今に至っています。今は化膿して、膿みがでて注射と薬(プレドニン、トランサミン)*菌と消毒(ヒビテン液とイサロパン)をしています。このまま続けていっていい結果が得られるのでしょうか?心配です。宜しくお願いします。

日時2017-07-31 15:51:55

専門の獣医師からの回答

乳腺腫瘍の件、さぞご心配されていること思います。
乳腺腫瘍が自壊している場合、犬では通常乳腺癌が予想されます。
その見た目と匂いの問題から、通常の治療ではあまり飼い主さんの心配は消えないものと思われます。

この先ですが、最終的にはこの腫瘍の転移により、ワンちゃんの寿命は決定されるものと考えますが、それがどのくらい先の話かが問題です。
主治医の先生からは手術による切除の選択肢は説明を受けておられるでしょうか?もしかして、この乳腺癌が炎症の強いものであるならば、手術は選択肢に入らないかもしれません。

手術による切除は、この見た目の悪い、匂いを放つ腫瘍を、一時の処置により解決してしまう唯一の方法です。しかし、悪性でありゆくゆくは転移してしまう可能性は、もしかしたら消えないかもしれません。それでも残り寿命が数ヶ月から数年あるならば、最良の選択肢かもしれません。

あまり広くは行われていませんが、手術を選択しない場合の自壊している乳腺癌の治療法として、腫瘍の表面を薬品により固めてしまうMohsペースト治療とよばれる方法が存在します。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjcs/37/6/37_1096/_pdf

麻酔とオペにより根本的な解決を図るか、あまり激しいことをせずに保存的に過ごすのかを、きっちり選択すべきケースと考えます。

主治医の先生とよく話し合ってください。

日時2017-08-02 11:22:34

ポピー(質問主)


回答ありがとうございます。主治医の先生が、ダメかも知れませんと言われないのは、私達に対する優しさかもしれませんが、やっぱり覚悟もしなければなりませんし、もしかしたら違う治療方法で奇跡が起きないかと思ってしまいます。手術はしないほうがと言われたので…。抗がん剤も体力を失うのでと言うことなので、多分このままの治療を続けるしかないのでしょうか。Mohs治療ですか?このコメントを主治医の先生に見せてもいいのでしょうか?明日2週間の注射が切れるので病院へ行ってきます。だんだん悪くなっていくこの子をずっと見ていくことも正直かなり怖いです。いつまで一緒にいられるか、いつどうなるか分からないので毎日この子のそばで寝ています。

日時2017-08-02 16:24:50

回答は見せていただいて構いません。ただ、こちらは一般論をお答えするのみで、診察してくださっているのは主治医の先生なので、実際に診察されている先生の意見を大事にしてください。モーズペーストの項目は見せていただいて構いません。が、この方法で良いか悪いかの判断が、見た目だけの主観と経験に頼る部分が大きい方法です。ただ、やってより酷くしてしまうのなら、後から切除することも可能かもしれませんので、それも先生とよく話し合ってください。
お大事になさってください。

日時2017-08-02 23:18:33

ポピー(質問主)


昨日、先生と相談した結果、来週火曜日に手術ということになりました。乳腺腫瘍は基本的に手術はしないと言われていました。切除した場合広がる可能性があるらしいのですが、そのへんをもうちょっと詳しく聞けばよかったのですが… 後で大丈夫かなぁと思って、これが根本的な治療になって良くなるのかは、してみないと分からないのでしょうね。命に関わる危険な手術になるのかと思うと、かなり心配です。リスクはどれくらいで成功率はどれくらいなのかお聞きしたいのですが。当然主治医の先生には良くしていただいて信頼はしています。

日時2017-08-04 15:25:21

専門の獣医師からの回答

うーん、これが、飼い主とsippoの相談獣医に押し切られたいう図式にならないことが重要です。手術をして下さるなら、十分な経験と勝算の元、主治医の先生が自信を持ってやってくださることが重要と思っています。主治医の先生が、炎症がひどくやらないほうがいいと判断されるなら、観てくださっている主治医の先生の意見が最重要とされると思います。
しっかりと、主治医の先生の判断を仰いでください。飼い主さんにも主治医の先生にも、不安があれば手術はお勧めしません。

日時2017-08-04 18:08:28

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