保護犬を迎え入れて幸せな時間が増えた! 犬はどんな種類でも、雑種でもかわいい

犬と2匹の猫
福は10月に4歳になりました!!どんどん成長してます

 月刊誌『天然生活』『ESSE』で編集長をつとめ、数多くのヒット書籍をつくり続けている編集者の小林孝延さんこと「とーさん」は、元保護犬「福」と暮らしています。今回は、保護犬について伝えたいことです。

(末尾に写真特集があります)

想像以上でびっくり

 先だってのsippoのオンライントークイベントは、想像以上のたくさんの方にご覧いただいたようで、本当にびっくりでした!!ご視聴いただいた皆様、まことにありがとうございました。

 そして、とーさんからのめちゃくちゃ急な出演依頼に、ふたつ返事でボランティア参加してくれた、浜島直子さん本当にありがとうございました。

 もしもはまじがいなかったら?と考えると恐ろしくて夜も眠れなくなります。ぞぞーーー。

 きっと頭がまっしろになり、事故のように「しーーーーーん」とフリーズしてしまったことでしょう。

 あー怖い怖い。

 いやあーやっぱり裏方がむていますね。しばらく表には出ないことにします。ははは。

運命の出会いを増やすために

 今回は、改めて、あのとき僕たちはなにを伝えたかったのか、ということについてお話ししてみたいと思います。

 はまじもとーさんも、偶然の出会いから保護犬を飼うことになりました。

 特にはまじはずーっと憧れていた犬種がいて、その犬を飼うために何年も待ち続けていました。それなのに、偶然にも出会ってしまった保護犬ピピちゃんを迎え入れることにしたのです。

 とーさんも漠然と「飼うなら保護犬かなあ」とは思ってはいたものの、それが具体的な出会いとなって訪れたのは本当に運命のような偶然の流れでした。

あくびする犬
小林の家の子になって1カ月目くらいかな?まだまだおどおどしてた頃

 でも、こうしたことが偶然であるうちはだめなんですよね。

 まだまだ日本では家族として犬を迎えたいと思っている人と保護犬が出会う場所や機会がなかなかありません。

 もしもそんな場所がもっと増えたなら、はまじやとーさんのような運命の出会いはもっともっと増えて、たくさんの犬たちが優しい家族を見つけることができて幸せになるに違いありません。

犬がいないペットショップ

 最近、とーさんが発行人を勤めている雑誌「天然生活」でアメリカポートランドの保護犬事情を、現地在住のライターさんに取材してもらったのですが、日本との状況の違いに驚きました。

 ポートランドのペットショップには犬はいないのです。犬がいないかわりに、ペットショップと動物保護団体が連携して週末に譲渡会などを催すのです。

 ペットショップは生体を販売するビジネスではなく、ペットと飼い主のためのサービス(トレーニングやグルーミングなど)を提供する場にビジネスがシフトしているのです。

眠る犬
保護シェルターにいた頃。小さいのに足だけみょうにでかい!

 きっとはまじととーさんのオンライントークを聞いてくださったような方は問題意識も高く、今更という感じかと思うのですが、ケージ越しに犬を選んでクレジットカード一枚で衝動買いできる日本のシステムを改めることができれば、本当に多くの犬が救われるのです。

どんな犬も猫もかわいい

 それに、これはとーさんが自分の体験を通して強く思うのは、どんな犬もどんな猫もかわいいなあってことなんですよね。

 人気の犬種、ブームの犬種、あるでしょう。でも、どんな種類でも、雑種でもかわいいのですよ。

 先程のポートランドでは、目が見えない、足が欠損している、など体にハンディキャップをかかえる個体から先に飼い主が決まっていくそうです。それを彼らは「すばらしい個性」と考えるから。

テントの中の犬
10月にはまたキャンプに行きました!その報告はまた今度

 また、犬種も、「雑種こそもっともクールでユニークな存在」と考えられているそうです。

 だからとーさんは自分の連載やSNS、雑誌などを通してこのことを発信していきたいし、意識を変えるきっかけをつくれたらどんなにいいだろうといつも考えています。(もっと詳しく知りたい方は是非、すでに発売になっている天然生活の10月号とこれから発売になる天然生活の12月号をごらんください!)

保護犬がくれたギフト

 保護犬を迎え入れて、後悔したことは一度もありません。

 思うようにいかないことや、これまでのライフスタイルを変えなければいけなかったことはもちろんありました。でも、そうすることで、むしろ、これまでより幸せな時間が増えています。

猫と眠る犬
保護猫との暮らしにもすっかり慣れてきたかな?

 保護犬を選ぶという行為は、1匹の犬を救うことができるのみならず、選んだわれわれにもたくさんのギフトをもたらしてくれます。

 本当にこれから犬を家族にと思っている人はいま一度保護犬という選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。

◆小林さんが発行人を務める月刊誌『天然生活』のサイトはこちら

【前の回】キャンプ数日後、愛犬「福」のまぶたに白いポッチが! アウトドアで気をつけたいこと

(次回は11月21日に公開予定です)

小林 孝延
福井県出身。編集者。月刊誌『天然生活』創刊編集長、『ESSE』編集長などを歴任。2023年10月に著書『妻が余命宣告されたとき、僕は保護犬を飼うことにした』(鳴風舎)を刊行

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この連載について
とーさんの保護犬日記
困り顔の元保護犬「福」の「とーさん」になった編集者の小林孝延さんが、いとおしくも前途多難な保護犬ライフを語ります。
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