自宅でできる高齢猫(老猫)の4つの健康チェックと健康診断

 猫は人間に比べて、病気の進行や治癒が非常に早い動物です。さらに、猫は自分の不調を隠したがりますから、定期的に健康診断をして体調管理を行わないと、気付いたときには大病を患っているということにもなりかねません。高齢になった猫(老猫)が長く快適に生きるためには、飼い主が不調のサインを見逃さず、病気を早期に発見することが大切です。自宅でできる4項目の健康チェックと健康診断の受け方について説明します。

高齢になった猫は健康管理が大事
高齢になった猫は健康管理が大事

自宅での健康チェック

 日常的に食事の様子や排泄しているときの様子、排泄物、どのくらい眠っているかなどをチェックしましょう。高齢猫(老猫)が日々の暮らしをこれまでどおり送れているかどうかは、健康の大きなバロメーターとなります。

4項目をチェックする日

 日々のチェックのほかに、月に1度「健康チェックデー」を設けると安心です。呼吸数、脈拍、体重、体温の4項目について確認します。

 ・呼吸数
落ち着いた状況の猫を観察すると、胸が上下しているのがわかるでしょう。これを数えることで、1分あたりの呼吸数がわかります。1分間に24回から42回程度が健康の目安です。

・脈拍
脈は見ているだけではわかりません。猫を興奮させないように、そっと胸のあたりに手をあて、1分間の脈拍を数えましょう。1分に120回から180回ほどが目安です。

・体重
まず、飼い主さんが体重計にのり、そのあと、猫を抱いて体重を測って、その差から猫の体重を求めます。体重計は、細かい数字まで測れるデジタル式が便利です。毎月定期的に体重の増減をチェックして、ダイエットをしているわけではないのに5%以上体重が減ってしまったときは動物病院に行くようにしてください。

・体温
ペット用の体温計を使えば、耳に器具を入れるだけで、短時間で体温が測れます。37.5度から39.0度であれば正常です。また、月に1度のチェックだけでなく、猫を抱いたときやふれたときに「熱いかも」と感じたら、体温を測っておくと安心です。

 こうした毎月のチェック結果は、ノートやパソコンなどにまとめて表にしておくといいでしょう。そうすることで、「先月はどうだったっけ?」と比べることができます。呼吸数や脈拍、体温などの数値が目安の範囲内であったとしても、これまでいつも25回だった呼吸数が突然40回に増えたとしたら、注意が必要かもしれません。猫の変化に敏感になるためにも、こうした履歴を残しておくことが効果的です。

高齢なら半年に一度、健康診断を受けさせたい
高齢なら半年に一度、健康診断を受けさせたい

半年に1度は病院で健康診断

 高齢猫(老猫)の場合は、健康診断として「血液検査」「超音波検査」「レントゲン検査」「尿検査」などを半年に1度受けることをおすすめします。猫は突然体調を崩し、どんどん症状が進行してしまうことがあります。人間は年に1度で良くても、高齢猫の場合はもう少し頻繁な健康診断が必要となるのです。

健康診断は「かかりつけ医」で

 健康診断は、よほどの理由がない限り、普段から猫の体調を相談したり、不調があったときに診察を受けたりしている「かかりつけ医」で受けるのが基本です。かかりつけ医は、その猫の病歴や特徴、理想体重などのデータを持っていますから、単純に診断結果を見るだけでなく、それまでの履歴と合わせて健康チェックをしてくれます。

 決まったかかりつけ医がいないという方は、猫が元気なうちに、「通いやすいか」「猫に詳しいか」「先生はきちんと猫の状態を説明してくれるか」「シニア猫の終末期医療に対応しているか」などをポイントに、かかりつけ医を見つけておきましょう。

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監修:服部 幸
東京猫医療センター(東京都江東区)院長。JSFM(ねこ医学会)CFC理事。 北里大獣医学部卒。2005年から猫専門病院長を務める。2012年に東京猫医療センターを開院。2013年、国際猫医学会からアジアで2件目となる「キャット・フレンドリー・クリニック」のゴールドレベルに認定される。

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この特集について
高齢猫との暮らし方
室内飼いが増え、猫も長寿に。高齢猫と長く幸せに暮らす方法や、万一の時の対応について、猫専門の獣医師が解説します。
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